河合純一

河合純一かわいじゅんいち

パラリンピック競泳金メダリスト／日本パラリンピック委員会　委員長

河合純一

生まれつき左目の視力が無く、少しだけ見えていた右目も15歳で完全に光を失いました。それまで見えていたものが全く見えなくなることは中学生の私には大きな衝撃でした。しかし、私には幼い頃からの二つの夢がありました。一つは教師になること、そしてもう一つは水泳で世界一になるということ。目が見えないから何もできないとは思いたくありませんでした。どうやったら夢を叶えることができるのか、真剣に、かつ前向きに取り組んでいった私は、周囲の皆さんの力添えもいただきながら、二つの夢を実現したのです。「夢は実現してこそ夢」。私のこれまでの経験を通して、皆さんに夢の力で勇気や希望を持っていただきたいと考えます。そして世の中には見えないからこそ見えるものがある。皆さんにお伝えできることがあると思っています。

講演ジャンル

出身・ゆかり

専門分野

教育／人権／モチベーション／障害者スポーツ（水泳）／バリアフリー／共生

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コラム「夢は実現してこそ夢」

生まれつき左目の視力が無く、少しだけ見えていた右目も15歳で完全に光を失う。しかし、幼い頃からの二つの夢、一つは教師になること、そしてもう一つは水泳で世界一になるということ――この二つの夢を実現。一歩を踏み出す勇気をあたえてくれます。

河合純一からの動画メッセージ

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経歴

1975年: 静岡県浜名郡舞阪町に生まれる。先天性ブドウ膜欠損症のため視力は右目のみ。その後、右目の手術を受け、0．1の視力を取り戻す。5歳の頃に水泳を始める。
1990年: 中学3年（15歳）になり、教育者になりたいという夢をもつ。右目の視力が完全に失われる。静岡県浜名郡舞阪町立舞阪中学校を卒業。国立筑波大付属盲学校高等部入学と同時に上京し、寮生活を始め、点字と白杖の習得に苦労する。水泳部に入部。
1992年: バルセロナパラリンピック全盲部門出場　（銀：2個、銅：3個）
1994年: 早稲田大学教育学部入学。IPC世界選手権（マルタ共和国）水泳競技出場（金：3個、銅：1個）
1996年: アトランタパラリンピック全盲部門出場（金：2個、銀：1個、銅：1個）
1997年: 教員採用試験を受験。翌年、早稲田大学を卒業。全盲では全国で初めて公立中学校社会科教師として母校の舞浜中学校に着任。水泳部を指導。
2000年: シドニーパラリンピック出場（金：2個、銀：3個）。日本選手団主将。
2003年: 2年間休職し早稲田大学大学院に進学（教育学研究科学校教育専攻）。自伝映画「夢追いかけて」劇場公開。
2004年: アテネパラリンピック出場（金：1個、銀：2個、銅：2個のメダルを獲得）
2005年: 浜松市立舞阪中学校に復職。IBSA世界ユース選手権大会　日本水泳チーム監督。
2006年: JICA青年海外協力隊としてマレーシアの視覚障害者への水泳指導。
2007年: 静岡県総合教育センター教育支援部特別支援教育課指導主事着任。
2008年: 北京パラリンピック出場。銀1個、銅1個のメダルを獲得し、パラリンピック競技における日本人メダル獲得数最多となる。静岡県浜松市やらまいか大使（平成20年度委嘱）
2009年: 東京オリンピック招致のためIOC総会（コペンハーゲン）にアスリートとして出席。
東京アジアユースパラゲームス日本代表水泳チーム監督。
2012年: ロンドンパラリンピック大会3種目の出場。2種目入賞（4位、6位)
2014年: 東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本スポーツ振興センター　研究員となる。
2016年: 日本人初となるパラリンピック殿堂入り。
2020年: 日本パラリンピック委員会委員長に就任。
2021年: 2020年東京パラリンピック大会　選手団団長を務める。
: 【役職】
東京大学教育学研究科付属バリアフリー教育開発研究センター協力研究員／日本パラリンピアンズ協会　会長／日本身体障がい者水泳連盟　会長／アジアパラリンピック委員会アスリート委員会　副委員長／静岡子ども文化フォーラム理事

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主な講演テーマ

夢追いかけて

ジャンル: ：夢／挑戦
聴講対象者: ：児童／生徒／学生／一般市民

全盲というハンデをものともせず、小さな頃からの二つの夢、中学校の教師になるということ、水泳で世界一になるという夢を実現しました。夢を持つことの素晴らしさを実感しています。しかしながら、現在では夢をもつことのできない人が多いことも感じています。夢の実現は決して簡単なものばかりではありませんが、常に夢に向かって努力をし続けていく大切さと喜びをお伝えします。たゆまぬ努力と様々な苦難を乗り越え、夢をつかもうとする力が必要です。人生の壁に直面した時に、どうやって乗り越えることができたのか。私の経験をもとに、「夢は実現してこそ夢」だと多くの人に伝えていきたいと思います。

夢への努力は今しかない！

ジャンル: ：モチベーションアップ
聴講対象者: ：社員／組合員

夢に向かってどのように行動をしていくのか。目標の立て方、実現に向けての河合流「成功のサイクル」をお話します。目が見えないからできないことがあるとは思いません。常に実現に対してプラス思考を持っていました。教師になるという夢に対して、どのようにあきらめずに取り組めたのか。過去と未来を意識した時に今やるべきことが見えてきます。初出場のバルセロナパラリンピックでは惜しくも銀メダルという結果から4年後のアトランタパラリンピックでの金メダル獲得までの目標に対する行動と高い志と熱い意識、結果としてパラリンピック5大会連続出場、5つの金メダルをとることができた体験と、前例がない中、全盲で公立中学校の教壇に立ち続けた体験をお話します。

子どもたちが夢がもてる教育環境づくり

ジャンル: ：教育論／指導論
聴講対象者: ：教員／教育関係者

公立中学校の社会科教師として8年間教壇に立ち、子どもたちと一緒に汗をかき、涙を流し過ごしてきました。子ども達の顔が見えない私ですが、テープに録音した子ども達の声を何度も繰り返し聞き、声と名前を覚えることで信頼関係を築き、多くの子どもたちを送りだすことができました。夢に向かっての進路選択、それに伴う自己決断と自己責任の教育的な意義について、具体的な事例を交えてお話します。また、大学院では2年間、障害理解教育に関する研究を行いました。さらに2年間、県の教育委員会の指導主事として新人教員の研修、特別支援教育に関する研修に取り組んできました。このような12年間の教育現場での経験を生かし、「子どもたちが夢がもてる教育環境」について皆さんと共に考えていきます。

【関東地区限定】オリンピック・パラリンピック推進校対象
東京にオリパラがやってくる！

ジャンル: ：オリンピック／パラリンピック
聴講対象者: ：児童／生徒／学生

2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて各教育機関で「オリパラ教育」が進んでいます。出場者やメディア関係者による「オリパラ教育」を通じて、夢や目標を持つこと大切さや、多様性、国際交流について学ぶことが出来ます。

バリアフリー・人権・共生について

ジャンル: ：バリアフリー／人権／共生
聴講対象者: ：児童／生徒／学生／一般市民

障害者スポーツについて

ジャンル: ：障害者スポーツ
聴講対象者: ：児童／生徒／学生／一般市民

「上映会＋講演会」の企画も受付いたします。

河合さんの幼少期から、教師と水泳で世界一になるという二つの夢の実現を追った実話映画『夢　追いかけて』の上映と、河合純一さんの講演会のセット企画も承ります。

＜映画キャスト＞

三浦友和、、田中好子、船越英一郎、勝地涼ほか

※映画には河合純一役として本人も出演されています。

※料金は弊社営業までお問合せください。

上映会・講演の感想

・感動しました。河合先生ありがとうございました。小さなことでくよくよしてすぐ落ち込む自分が馬鹿みたいに思えました。意地をはることをやめて素直に生きようと思いました。私も毎日頑張ります。先生、本当にありがとうございます。またお会いしたいです。
・河合さんがご自身のことをとても客観的に見つめておられる姿勢に感動しました。今の世の中、自分自身がよく見えていない人が多いと思うので、どんな境遇にあっても、心の持ち方一つで前向きに生きることができるということを教えてもらいました。
・周囲に障害者といわれる方がおらず、あまり深く考えたことがありませんでしたが、健常者と障害者の区別っていったい何かと考えさせられました。五体満足でも精神的に病んでいては健常者とは言えませんよね。障害とかは関係なく、今の自分に夢があるかというと答えられません。もっと自分を振り返り、今後のことを考えてみたいと思いました。いろいろ考えさせられることを提供してくださりありがとうございました。
・とても感動しました。最初から涙が止まりませんでした。夢を持つってすばらしいこと。そして、実現するのは非常に大変なことが良く分かりました。ありがとう。

河合さんは「人権・福祉」ページでもご案内しております。