【研修トレンド通信091】
経営はスピード、人材育成は根気 -江口克彦さん講演から-

　今後の日本経済はどうなるのか。経営者として、今何をするべきか。 まだまだ実感として、不況を脱出したとはいえない中、研修・講演のお問い合わせもこうしたものが多くを占めています。日本全体がどの方向に向かって進んでいけばよいのか、迷子になっているということを社会の一員として、みなさんお感じになる機会もあるのではないでしょうか。

　先日、前PHP研究所社長の江口克彦さんも講演の中で「社長の気力と社員のやる気」が会社を成長させるには重要だとおっしゃっていました。その社長や経営幹部が今、人材育成に悩んでいます。

　もちろん、今までも人材育成に関する悩みは多くあったでしょう。しかしながら、ゆとり世代に象徴されるように、入社する人材も大きく変わってきました。また社会状況も変わってきたことから、育てるべき人材像も、これまで描いていたものとはまったく異なるものへ変わってしまったように思います。これは育てる側にとっても、育てられる側にとっても思わぬ不幸な出来事に違いありません。

　そのことを江口さんは、「根気を持って、気づきの教育をすること」は重要で、且つ必要だとおっしゃっています。具体的な手法はさまざまでもいいと思います。しかし、部下を温かく見守り、成長を応援するような姿勢や思いという部分での方法論は、変わらず持ち続けることができるかどうかが、この時期の企業の成功を左右する鍵かもしれません。

（2010年3月11日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）