【研修トレンド通信142】
みんな他人が気になっている　～他業種の事例から学ぶ～

　秋を迎え、そろそろ冬に入ろうとしているこの時期。講演のお問い合わせは、来年1月から3月実施のものに移行しています。研修は、もう少し実施時期の近いものが多いのですが、それでもやはり来年のお問い合わせの割合が増えたことは、いうまでもありません。中でも一般的なリーダーシップ研修は少し落ち着きを見せ、役員や経営幹部向けの研修がここのところは多いようです。

　そうした研修の講師には、いわゆる研修講師ではなく、経営コンサルタントの方を講師にお迎えすることが多くあります。それは、経営コンサルタントの講師であれば、さまざまな業種についての事例を交えてお話しすることが可能だからです。事例は、成功事例だけにはとどまらず、失敗した事例もお話いただきます。どんな事例であろうと、具体的な事象は、今後の指針になるからです。

　ちなみに、具体的な事例を交えてお話いただきたいというご要望の中で一番多いのは、「他業種の事例をお話いただきたい」ということ。同じ業界のことはわかっても、他の業種のことはまったくうかがい知ることはできないというのはよくある話です。しかし、そのまま真似ができない他業種とはいっても、その分野で成功を収めている企業や業界の事例を聞くことで、自分たちの今後のヒントにすることができます。様々な業種・業界の研修系講演で、ディズニーランドやリッツ・カールトン関連の講師が引っ張りだこなのも、そうした理由からです。他にも、業績が著しく向上した企業の社長の講演が人気なのも、これと同じ理由です。

　これは研修でも講演でも同じことですが、研修の場合は、よりスキルや戦略に落とし込み身につけさせるというスキルが必要になるため、実務面でも経験豊富な経営コンサルタントが好まれるという訳です。

　みなさんはどの業界に興味がおありでしょうか。 違うものに触れてこそ、改めて自分のいる世界を知ることができる。そういうことも常に成長を続けるためには必要なことかもしれません。

（2007年11月13日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）