講演依頼.com営業部の江本です。
「話題のビジネス本」第二十六回目は、田中研之輔さん著『プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術』 (日経BP)をご紹介します。
10年後に自分がどこで、どのように働いているか想像はできますか?このような質問に明確に回答することは難しいのではないでしょうか。
社会環境が目まぐるしい勢いで変化し、人生100年時代という言葉を耳にしない日はない今、これまで当然と思っていたことが通用しなくなっています。ひょっとすると自分はまだ大丈夫、どうにかなる、関係ないだろうと、100年時代の当事者ではないと思っている方もいるかもしれません。しかしながら、テクノロジーの進化は勢いを増すばかりで、働き方も多様化し、終身雇用と年功序列が崩壊していることが事実です。従業員は企業に守られるという約束は成り立ちません。同じ会社に勤めることであっても、働き方に変化が訪れるのは必然です。この本からは、100年時代を生き抜く上で、私たちは働く機会を得ることができるか、変化にどう向きあっていくか考えることになりました。
田中さんが提唱しているこれからのキャリア(働き方)の考え方は「プロティアンキャリア」です。これは、アメリカの心理学者ダグラス・ホールが提唱したキャリア理論です。ビジネスシーンが変貌している中で、私たちのキャリアは組織に預けるものではなく、自分で育て形成していくこと。キャリアは昇進などの結果ではなく、生涯を通じた全過程であること、そしてキャリアは変化に応じて、自分で変えられるということになり、「変幻自在に形成するキャリア」と言われています。
これまでのキャリア論は組織に帰属する「組織内キャリア」でしたが、今後は自分で自分のキャリアをハンドリングして育てていくことが大切になります。田中さんは、このことを組織に預けてきたキャリアを自らの手に取り戻す行為とも解説されていました。更には、ダグラス・ホール教授の考え方から一段階発展的な視点でキャリアを考えていくこと、そしてこれらにまつわる具体的な行動例なども紹介されています。
働き方改革が叫ばれる今こそ、プロティアンキャリアの促進に繋がると期待されています。変幻自在なキャリアは、ある日突然変異のように構築できません。自分自身のキャリアを客観的に把握して自らの行動によって何が蓄積されるか。表面的な変化ではなく、変化をしながら経験を蓄積する内面的な変身こそ、プロティアンキャリアの本質です。そして、プロティアンキャリアを考える上で重要な3つの要素に「経済資本(お金)」「文化資本(スキル)」「社会資本(ネットワークや信頼性の高さ)」があります。これらの資本が、今の自分自身でどれだけ足りないか分析し、どう磨いていったらよいのか、自分の状況を捉える必要があります。
変化をすることは一見怖いことかもしれませんが、100年時代を豊かに過ごすために、変化を恐れず前に進んでいくためのヒントが満載の本でした。
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