目次
長い梅雨が明け、ようやく夏が到来しましたね。
暑い夏に恋しくなる氷菓“ガリガリ君”。
その開発者であり育ての親である鈴木政次さんに、開発の裏側について緊急zoomインタビューをさせていただきました!
鈴木さんは、講演依頼.comの講演依頼数ランキング(※1)において、約9,000名の講師陣の中から1位を6期連続で獲得し、殿堂入りを果たした唯一の講師です。その後も人気は衰えることなく、オンライン講演を含め、多くのご依頼を頂戴しております。
インタビュアーは弊社営業スタッフであり、YouTuberとしても活動している土橋(社員系教育YouTuberつっちー)(※2)が務めさせていただきました。2014年に鈴木さんが講演活動をスタートされて以降、講演会を一緒に作り上げ、今でも全面的にサポートさせていただいております。
気心の知れた二人がアイスを食べながらお送りする、いつもの講演会とは違う講師の一面をご覧いただけるスペシャルオンラインインタビューです。
動画① 新しい常識を作り出したガリガリ君
概要
赤城乳業の大ヒット商品であった「赤城しぐれ」も、時代の流れとともに売れなくなってしまった。
アイス業界の常識にとらわれてしまっていることに気づいた鈴木さんは、飲料業界に目を向ける。そこで飲料業界のロングセラー商品であるラムネ、ソーダにヒントを見出し、新しいフレーバーに挑戦することを決意。元は透明な飲み物であるはずのラムネ、ソーダのブルーのイメージは、空や海の青から着想を得たものだった。
目次
- 鈴木さんがこれまで開発した商品
- ガリガリ君でカンパイ♪
- ガリガリ君を作ったきっかけとは
- 当時の主力商品を全否定したことからはじまった。なぜ全否定する必要があったのか?
- ガリガリ君「ソーダ味」を思いついたきっかけ
- 『ソーダの色はブルー』という常識を作ったガリガリ君
動画② 梨味のヒットと企業風土
概要
近年大ヒットした梨味のガリガリ君。実はそれ以前に開発した梨味は売れていなかったという。失敗を経験した鈴木さんはもう梨味に手を出すことはなかったが、当時の部下の一人が梨味の可能性を信じ、チャレンジしたいと申し出た。過去の経験から部下に「難しいかもよ」と伝えたが、部下は外部の香料会社と一緒にフレーバーの研究を重ね、ついに梨味の黄金比を作り上げた。
赤城乳業には、過去の成功の常識や上司にとっての常識を否定することで、新しいものを作り出すという風土がある。自分の好きなもの、自分の信じるものを取り入れ、今よりもっと驚くような新商品を作り続けている。
目次
- ガリガリ君梨味の誕生秘話
- 梨味のヒットに学ぶ、上司と部下の関係づくり
- 赤城乳業の企業風土
- ガリガリ君はなぜこの大きさなのか?
- 開発本部で大切にしていた理念
動画③ ガリガリ君は誰でも自由に楽しめる商品
概要
鈴木さんはガリガリ君を、購入者が自由な食べ方で楽しんで良い商品だと考えている。いろんなYouTuberさんが動画で扱ってくれていて、自由な発想には驚かされるとともに、ファンでいてくれることが嬉しい。
子供向けアイスとして認識されやすいガリガリ君だが、大人にも手に取ってもらいやすいようガリガリ君リッチを作った。今では子どもから大人まで広く楽しんでもらえる商品になった。
目次
- YouTuberがガリガリ君を紹介していることについて
- 人気YouTuber水溜りボンドさんに開発者が助けられた!?
- 高額商品ガリガリ君リッチを作ったきっかけ
動画(経営編) コロナ禍における経営者の在り方
概要
赤城乳業は過去3回倒産しそうになったことがある。何をやってもうまくいかないときに、次のステージに進むためにどうするか。一番大切なのは、基本の徹底と変化への対応。変わってしまった世の中に対して、自分たちの技術を対応させていくことができるかどうかだ。赤城乳業の主力商品である氷菓は主食にはならない。だから、いかにアイスの世界で楽しんでもらうかを追求した。
それでも、どうしても前向きに進むことができない、認めてもらえない時期はある。そんなときは「ステップバックしてもいい。危機を乗り越えられればそれで良い。」という判断が必要になることもある。我慢のしどころだ。
不安が尽きないなかで経営者がやるべきことは、大方針を示すこと。夢を語ること。そうやってまず社員を安心させ、一致団結させること。目標が前年を割っても、赤字になっても構わない。大切なのは、未来に向かって自分たちがどう進むかを示せるかどうかである。
目次
- 経営者に向けた動画スタート
- オイルショック時等、3度の倒産危機にあって感じたこと
- 倒産危機を乗り越える大切なポイント。赤城乳業の場合は何をしたか。
- 経営者・組織のリーダーは今何をすべきか
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございました。
鈴木さんの価値観、お人柄などが伝わりましたでしょうか。
オンラインが当たり前の時代がきても、人が人に価値観を伝え、発展していくことは変わらないと思います。
急激な変化の時代に、まずは一歩、前に進むきっかけをご提供できれば幸いです。
脚注
鈴木政次すずきまさつぐ
“ガリガリ君”の開発者そして育ての親
1946年 茨城県出身。1970年 東京農業大学農学部農芸化学科 卒業後、赤城乳業株式会社に入社。1年目から商品開発部に配属される。愛すべき失敗作を生み出しながらも、「ガリガリ君」、「ガツンとみかん」…
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