2017年01月25日
人気お天気キャスター集結!「知っておきたい天気のはなし」
目次
気象をめぐるニュースは近年、ますます増えている印象があります。それを日々、伝えているのが、お天気キャスターのみなさんです。気象担当として、TBS「Nスタ」に出演する森田正光さん、テレビ朝日「グッド!モーニング」の依田司さん、フジテレビ「とくダネ!」の天達武史さんの3人の人気お天気キャスターに、天気にまつわる裏話を聞いてきました。
まさか一緒にお仕事するとは思いませんでした
――森田さんはTBS、依田さんはテレビ朝日、天達さんはフジテレビと、ご活躍の局も番組も異なるんですが、みなさんは、すでにお知り合いなんですね?
天達:はい、いろんな場でお会いしますので。
依田:イベントでお会いしたり。
森田:同じ番組に呼ばれたりもしますからね。
――それぞれ、お互いの印象をお聞かせいただけますか?
天達:森田さんは、今の天気予報のパイオニア的存在。天気予報を面白くしてくださった方です。学生の頃からずっとテレビで見ていた人ですので、まさか一緒にお仕事をすることになるとは思いませんでした。依田さんは、気象予報士の勉強中に、ニュースステーションの久米宏さんのご指名で出ておられたことで、よく覚えています。若い男性の気象キャスターは当時いませんでしたから、自分の中ではセンセーショナルでした。
依田:森田さんは、まさに流行語大賞の「神ってる」人ですよね。それ以外ない。それこそ気づいたときからテレビに出て天気予報をされていて、雲の上の存在でした。今でも一緒に仕事していることが信じられないです。
森田:なんだか、言うことなくなるよ(笑)。
依田:天達さんは、飲み友達なんです(笑)。最近、一番飲んでますね。お互い朝の番組。平日の昼間から飲める相手って、なかなかいませんので(笑)。出てきていきなりトップになっちゃった、すごい人です。「持ってる」人ですよね。
森田:依田さんは、才能があって知識もあって、凄い人が出てきた、と思いましたよね。ちょうど16歳違いますから、僕から言わせると、まだ若手です(笑)。これからを背負って立つ、次の時代のリーダーですよね。天達さんは、最初に見たときに、絶対この人は面白いと思いました。性格がいい。芥川龍之介も言っているんです。運命は性格の中にある、と。この業界、なんだかんだ言って、性格がよくないと残れません。見た瞬間、ほんわかで、誰でも親しみが持てるのが最大の武器ですよね。お二人が活躍してくれると、相対的に僕の地位も上がる(笑)。気象業界全体が盛り上がると素晴らしいですよね。スターはどんどん増えていったらいい。
天達:森田さんとは番組でご一緒して、楽屋で初めてお会いしたんですが、僕らにとってはレジェンドなのに、若手に先に声をかけてくださって。緊張していたんですが、こんなに気さくな人なんだと感動したんです。
森田:お天気キャスター同士は仲悪いんですか、とよく聞かれるんですが、そんなことないんですよ。ある意味、ライバルでもありますが、お互い持っている番組をよくしようと頑張ってる。個人的には応援しているんです。飲んだりもしますしね。
依田:天達さんと飲んでいるとき、写真を撮ってLINEで森田さんの本番前に送ったりするんです。いいでしょ、と(笑)。
天達:これから出ないといけないのに(笑)。
――天気予報はどうしてテレビ局ごとに違ったりするんですか?
依田:局や番組によって、契約している気象会社が違うんです。気象庁と民間の気象会社で、予報は若干変わったりするんですよね。この3人はまったく違うソースでやっています。僕はウェザーニューズ。天達さんは気象庁。森田さんは、自分の会社、ウェザーマップ。
天達:基本的に同じような資料を見ていますから、晴れと雨で予報が分かれる、なんてことはなくて、まったく違うものにはならないですけどね。
森田:大本は気象庁です。世界中の気象データが集まっている気象業務支援センターから民間の気象会社がテレビ局に配信しています。あとは、どう加工するか、ですね。それぞれが微妙な違いを意識することになるわけですが、時には「おい、そこまで言うか」と思うこともあったりします(笑)。
依田:人と違う予報を出そうと思っているわけではありませんが、ベストな予報を出そうとすると、若干みんな違ってきますよね。テレビ朝日は番組によって契約のソースが違うので、同じ局なのにほんの2時間違いの天気予報で気温が違っていたりもします。
天達:フジテレビは元データに比較的忠実ですが、番組によって変わることもありますね。僕の場合、天気予報は朝9時30分くらいですが、気象庁の予報って、朝5時、11時、17時に更新されるんです。朝5時の予報からだとずいぶん経っていますから、自分なりに少し修正したりします。
森田:なるほど、やりたいことがやれる、いい時間の天気予報ですね。
――最近の天気について思うところはありますか?
依田:僕はせいぜい20年のキャリアですが、天気のネタをニュースで扱うことが、この10年増えた気がします。ゲリラ豪雨、猛暑……。それだけ異常気象が増えているし、世間一般の関心も高い。流行語大賞の候補にも毎年のように天気ネタが入りますしね。
森田:「気象観測史上初めての」という言葉は、過去に流行語大賞で受賞もしましたよ。
天達:僕は10年くらいやっていますが、お天気キャスターとして、こんなこと本当にあるのか、予想が外れたら恥ずかしい、と思ってしまうような現象が普通に起きていますよね。沖縄で雪が降ったり、北海道に台風が3つ連続で行ったり。
森田:昔に比べると天気報道は増えていますね。そもそも天気予報の時間は1つの番組で1分半から2分ほどでした。ところが今は、夕方だけで4分を3回。むしろ、天気番組、多すぎなんじゃないですか(笑)。
――そうなると、予報はやはり難しくなっているのでしょうか?
森田:2016年は11月に東京で雪が降ったりしましたが、状況を見て可能性があるとすると、それに賭けるようなところもありますね。こっちのほうが面白いだろうと(笑)。
依田:それはあります(笑)。
天達:またテレビ局が、ちょっとでも雪という言葉を使うと、「絶対に雪だ」みたいな空気になるんです。中継を出したりして(笑)。
依田:3日連続で予報を外していたりすると、ちょっとナーバスになりますね(笑)。でも、今は天気予報の数値計算はかなり精度がよくなっていますから、けっこう当たることが多いんです、あまり私情をはさまなければ(笑)。ただ、風向きひとつで雨が雪になったりしますから、自分なりにスパイスをやっぱり効かせたいですよね。
起きる時間もバラバラ。ときには深夜0時起き、なんてこともあります
――出番まではどんなスケジュールで行動されるんですか?
天達:放送は9時30分なんですが、朝は早くて5時30分にはフジテレビに来ています。お天気の小ネタみたいなものをやらないといけないので朝、打ち合わせをするのと、ずっと気象予報士は誰かいますから引き継ぎをします。それから、気象庁から出るコンピュータで計算された数値から、今日の天気のポイントを探っていきます。天気図って、テレビだと地上の天気図しか出ませんが、上空を割った天気図もありますから、立体的に見ることもできるんです。そうやって大筋をつかんで、何を伝えるかを考えていきます。あと、番組で使う天気図のCGだけでなくて、小ネタ用のCGも早めに作ってもらったりしないといけません。うまく伝えるために、できあがった後も、確認したり、修正したりしてもらいます。こんなことをやっていると4時間なんてあっという間なんです。
依田:僕は毎日ロケで現場に行きますが、朝4時に着くように出ます。車中でテレビ朝日のウェザーセンターと話をしたり、使用するCGを発注します。ウェザーセンターには純粋に天気図ばかり見ている気象予報士もいますので、今日はどんな筋道にするか聞き、自分なりに天気図を見ながら微調整をしてオンエアに備えます。ロケ現場によって出る時間がバラバラですから、起きる時間もバラバラ。ときには深夜0時起き、なんてこともあります。遅いときは朝3時ですから、3時間の幅がありますね。僕は毎回、現場のリポートの役割もありますから、その準備も現場でします。
森田:人気の「お天気検定」コーナーは、どうやってるの?
依田:あれは、お天気検定会議というのがありまして、3週間前くらいから作り込んでいきます。
天達:たまにわかんないときがある(笑)。
森田:マニアックなの、あるよね(笑)。
依田:どうやって作っているのか、ここでは書けない裏話を講演でよくしています(笑)。ちょっとアブナイ、いろんな裏話をします(笑)。
森田:僕はもうキャスター歴が長いので、どんな状況で、どんな天気図でも、画面を見て話せるようになっちゃってるんですよね。スタッフと内容を確認したり、調整したりしますが、すぐに終わる。15時くらいに入ることが多いですが、本当のことを言うと、オンエア10分前に整えている感じです(笑)。
依田:なんだ、じゃあ、一緒に飲めますね(笑)。
天達:うん、飲めそう(笑)。
森田:さすがにお酒はまずい(笑)。お天気キャスターは、原稿を書く人と、その場で伝える人がいますが、この3人は原稿書かないですね。突然、天気図を出されても3分くらいはしゃべれる。その場で対応ができる。講演も同じですね。骨子は作りますが、聴講者の顔や表情を見て、アドリブを入れながらアレンジしています。
――森田さんは、お天気キャスターは何年になるんですか?
森田:夕方のテレビは38歳からですから、もうすぐ30年。29歳からテレビをやっていますから、実質40年です。当時、キー局で最も若いお天気キャスターと言われたんですが、今は一番年寄りになっちゃった(笑)。
一日一回だけでも「へぇー」と思ってもらうことを目指しています
――お天気は誰が伝えても同じ、それこそ機械でも原稿を読むだけならできるのでは、という意地悪な声もありますが?
森田:コミュニケーションには、やっぱりチャーミングさが大事だと思うんです。それによって、伝わり方は変わる。特にテレビでは。まったく同じ内容でいいなら、それこそ人工知能で伝えてもいいのかもしれませんが、そうはなってないですよね。人でしかできないことがあるからです。コンピュータは活用しても、最後は人が認証して責任を持って伝える。これは大きな差を生むと思いますね。
天達:僕の出番は番組の最後のほうなので、時間が急に短くなったりもするんです。だから、心がけているのは、切る勇気です。まとめたらダメなんです。だから、今日は北海道の人、すいません、ということも起こり得る。 あとは、一日一回だけでも「へぇー」と思ってもらうことを目指しています。隣の奥さんについ「アマタツがこんなこと言ってたわよ」と話したくなる、みたいな。
森田:タイムキーパー的なところはあるよね。
天達:天気予報は番組構成のクッションにもなっています。
森田:短くなるのも大変だけど、伸びるほうが大変(笑)。6分やれ、と言われたことがあります。
依田:ときどきあるのは、天気予報が始まってから、「1分巻いてくれ」なんて指示が来たりすることです。こうなると、原稿を読んでいたのでは、対応ができない。アドリブでピタッとおさめるしかない。
森田:読む人もいますけど、プロのお天気キャスターは実況できるかどうか、ですよね。
依田:それこそまったく同じ天気図を、新人の女子アナが原稿を読んでいる天気予報と、森田さんがまったく同じことをしゃべっている天気予報とでは、伝わり方はまったく違うと思うんです。バックボーンにどれだけ知識があるか。それはにじみ出てくるものだからです。大事なことは、いかに伝えるか、という技術です。僕は小学校の出前授業をお願いされることがよくあるんですが、先日、最後の質問で「依田さんは、噛んだらどうするんですか」なんて質問が来まして。思わず本気で答えちゃったんです。「そんなことはどうでもいいことなんだ。僕らは伝えることが大事。噛むなんてことは、小さなことなんだ」と。ちょっと真面目に怒っちゃったんですが(笑)、本当にそうだと思っていて。勿論緊張はします。テレビデビューしたときは、親戚が心配して、桐箱に入った漢方の緊張しない薬を送ってくれて、オンエアの前に飲んでいたくらいですから(笑)。
森田:なるほど、それは「へぇー」だなぁ(笑)僕も講演会に行って話すときは、こんなふうに考えています。1時間しゃべるとして、100人がいるとすると、僕にとっては1時間でも、100人で100時間分。つまり、自分の1時間と100時間は等しいと思っているんです。だから、凝縮したことを伝えないと成立しない。天達さんの「へぇー」ではないですが、なるほど、と思うことを伝えたいですよね。
天達さんがカピバラとお風呂に入っていたのには驚きました(笑)
――現場取材など、お仕事の中で危機を感じた瞬間はありますか?
森田:25年くらい前、富士山頂から中継したことがあったんです。台風が南海上にあって、地上はなんでもないんですが、山は先に荒れるので48mの風が吹いて。中継が終わった後、ブルドーザーで降りたんですが、運転手の方がものすごく怒っていて。7時に終わる予定が、撤収に時間がかかって7時30分になってしまったから。「(まだ外が明るい)7時終了だったから受けたんだ」と。このときは、真っ暗な中死ぬ恐怖の中で山を下りました。人生で最も怖かった。人はこうやって災害に遭うのかも、と思いました。自然をナメたらダメなんです。
天達:僕は最初の頃は原稿をびっしり書いて、何回も何回も練習して本番を迎えていたんですが、あるとき本番5秒前に突風が吹いて原稿が飛んでいっちゃったんです。僕も真っ青でしたが、スタッフも真っ青で。このときは噛みまくって、落ち込みました。でも、このときのおかげで、原稿を見ないでできるようになったんです。だから、あれは神風だったのかも(笑)。
森田:それこそ、神ってるなぁ(笑)。紙ってる、ともいうか(笑)。
依田:僕はテレビ朝日でいろんなことを経験させてもらっているんですが、アメリカで竜巻を1カ月、追いかけたことがあったんです。
森田:見た、見た。
依田:竜巻を作るスーパーセルという積乱雲の大雨の中には、行っちゃいけないんですね。これをコアパーチングというんですが、一度、入っちゃったんです。土砂降りの雨が降っていて、牛が放牧された草原の農道のような道を走っていたんですが、川のようになってグリップがまったくきかなくなって。雷は5秒おきにドーン、ドーンと落ちる。フラッシュみたいに光ると、小高い丘と牛の影が見えて。やがて大きなヒョウが降ってきて、生きた心地がしませんでした。そのときは「easy!」なんて言っていたドライバーから、実は20年やってきて、今日のような恐怖を感じたことはない、と後から聞かされて。ただ、竜巻を追いかけるのは本当に楽しかった。
森田:遭遇確率1万分の1のところに行くわけですものね。
依田:そうなんです。出会うこと自体、幸運でした。そういえば、つい最近、びっくりしたことがありまして。天達さんがカピバラと一緒にお風呂に入っていたんです(笑)。いろんなことをやれ、と言われますが、これはさすがに僕は断ります(笑)。
天達:カピバラってねずみですからね(笑)。一応、オンエア30分前にお湯を入れ替えてくれたんですが、泥だらけのカピバラがまた入ってきたら同じで(笑)。しかも、当初は膝までと言われていたのに、スタジオから「もっと行け!」と。それで入っちゃったんです。しかも、カピバラって、噛むんです。CM中に、痛っ!でしたよ(笑)。
森田:テレビ局の人は、無茶をさせるからなぁ(笑)。でも、サービス精神で期待に応えたくなっちゃうんだよね(笑)。
実は日本全国、県庁所在地はすべて講演で回りました
――講演のテッパンネタは、どんなものがありますか?
天達:依田さんや森田さんの話をしたりするとウケますね(笑)。朝一番は依田さんの予報、僕が9時30分から、森田さんが夕方。では誰の予報を信じたほうがいいでしょうか、なんて問いかけもします。正解は、ぜひ講演会で(笑)。 あとは、天気予報ダイヤル177の由来、みたいな数字にまつわる話。一番大事な数字は、935だという話もします。これは、僕がテレビに出る9時35分の意味なんですが(笑)
森田:所により雨、の、所により、のところは、どこですか、とよく聞かれるんですが、それは「降ったところです」という話をよくしますね(笑)。あとは、子ども電話相談を長くやっていましたので、「天国と宇宙はどっちが遠いですか?」という質問への永六輔先生の名解答とか。僕も数字の話はよくします。1740ですね。17時40分が出番ですから(笑)。
依田:竜巻を追いかけた話はよくします。みなさん目をキラキラさせて聞いてくれます。子どもたちには、お天気ダービーの話もしました。ガチンコで天気予報をやって誰が当たるか、という真剣勝負で、実は優勝したんです。それを伝えると、拍手をもらえたりする(笑)。あとは、のど飴のCMに出た話も盛り上がりましたね。この中に、未来の佐々木希ちゃんはいるかな、なんて言ったりして(笑)。
森田:ユーモアは絶対に必要ですね。講演でユーモアがあると、すっと入っていける。僕はいつも話に新しいチャレンジをするようにしています。それでウケた話は、講演内容のラインナップ候補に加えていく。いくつか組み合わせて、必ず何か新しい話があるようにするんです。実は日本全国、県庁所在地はすべて講演で回っています。どこか行きたいところがあるなら、ここで言っとくといいかもよ(笑)。
天達:あ、山口県に行きたいですね。萩市とか行ってみたい。あとは沖縄です(笑)。
依田:僕はどこでも行きますよ。講演先では、食べ物を楽しみにしています。
――災害に遭わないために、アドバイスはありますか?
天達:災害に遭っていない人は、自分は大丈夫だと思ってしまうんですよね。でも、リスクは必ずある。自分のいる場所、よくいる場所をよく知ることが大事です。
森田:実は気象災害自体は昔に比べると、少なくなっているんです。かつては台風の被害というと死者1000人、なんてこともあった。これは対策が打たれたから。そして情報が増えているから。まずやるべきは、知ることなんです。知らないと対策できない。必要な情報を、僕たちがチョイスしますから。
依田:最終的には、自分の身や財産を守るのは、自分自身なんです。そのためには情報武装する必要がある。知識を持つことは、自分の身を守ることです。
森田:天気予報で明日が雨といったって、雨は止められないじゃないか、と言った人がいました。天気予報なんて、意味がないじゃないか、と。でも、雨が降るとわかれば、対策ができるんですね。そうすることで、損害を軽減できる。予報というのは、そのためにあるんです。
この今の空は、今この瞬間しかない
――天気をめぐる、ちょっといい話を聞かせてください。
森田:昔、小学生からお礼の手紙をもらったことがあるんです。遠足を楽しみにしていたけれど、天気予報はどこも雨。そのとき、森田さんだけが朝早く雨は止む、と言ってくれた。おかげで遠足に行けた、と。これはうれしかったですね。一生懸命やっていて、良かったと思いました。
依田:お天気を少し知ると、生活が少し豊かになると思うんです。来週から寒波が来る、となれば、備えて冬物を出したり買ったりする。そこでお洒落を楽しめたりする。みなさん、予報ができるくらいに天気を好きになってもらえたら、と思うんです。傘を忘れたり、服の失敗をしなくて済むようになりますし。
森田:寒くなることがわかって教えてあげたら、感謝されますからね(笑)。
天達:空を見ると、たまに珍しい現象に出会えるんです。虹のアーチが反対になっていたり。わぁーと思いますよね。石垣島に行ったとき、太陽が沈む瞬間、緑色になるグリーンフラッシュを見たことがあります。本当に一瞬のために、多くの人が集まっていた。見ると幸せになれるから、と。天気の現象を信じている。こういうロマンが好きなんですよね。
森田:この今の空は、今この瞬間しかないからね。だから、この瞬間を大事にしたい。自然って、やっぱり美しいから。そういうところも、ぜひ見てみてほしいですね。
――みなさん、ありがとうございました。
取材・文:上阪徹 /写真:若松俊之 /編集:鈴木ちづる
(2017年1月 株式会社ペルソン 無断転載禁止)
講師紹介
森田正光(もりたまさみつ)
お天気キャスター/気象予報士
1950年名古屋市生まれ。財団法人日本気象協会を経て、1992年初のフリーお天気キャスターとなる。同年、民間の気象会社 株式会社ウェザーマップを設立。親しみやすいキャラクターと個性的な気象解説で人気を集め、テレビやラジオ出演のほか全国で講演活動も行っている。2005年財団法人日本生態系協会理事に就任し、2010年からは環境省が結成した生物多様性に関する広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーとして活動。環境問題や異常気象についての分析にも定評がある。
依田司(よだつかさ)
テレビ朝日 お天気キャスター/気象予報士/森林インストラクター
最新の第11回好きなお天気キャスターランキング第3位。現在、テレビ朝日「グッド!モーニング」にて気象情報を担当。1995年気象予報士取得。1997年テレビ朝日「ヤン坊マー坊天気予報」で地上波デビュー後、テレビ朝日専属のお天気キャスターを務める。報道ステーション担当時(2005年~2010年)には、台風解説の度に視聴率20%超えを連発。2010年10月には、やじうまテレビにてMCに抜擢される。2004年には国家資格「森林インストラクター」を取得。気象だけでなく、環境全般に造詣が深い。異常気象や地球温暖化等の講演を得意とし、トークイベントや講演会は常に超満員の人気である。
天達武史(あまたつたけし)
フジテレビ系列「めざまし8」気象防災キャスター
神奈川県横須賀市出身。2002年に気象予報士を取得。2004年4月から日本気象協会に勤務し、2005年10月よりフジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」の天気予報を担当。2010年、ORICON STYLEの「好きなお天気キャスター/気象予報士ランキング」で、並み居る女性アナウンサーを抑え1位に。その後も5度にわたって1位を獲得するなど、常に上位に顔を連ねる。講演では、天気をより身近に感じられる実験やクイズ、ことわざ、テレビでは言えない裏話なども満載。天気の「天」に達人の「達」と書いて天達。愛称は「アマタツ」。“イジられキャラ”としても世間から愛されている。
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