山名裕子著『一瞬で「できる男」と思わせる心理術』（宝島社）

講演依頼.com営業部の浜野です。

「話題のビジネス本」第三十回目は、
山名裕子さん著『一瞬で「できる男」と思わせる心理術』（宝島社）をご紹介します。

プロフィール

山名さんは普段、ご自身が経営するカウンセリングオフィスで、心の専門家としてストレスケアからビジネス、恋愛等あらゆる悩みへのカウンセリングを行っています。また、カウンセリングに対してまだまだ偏見の多い日本で、その大切さを伝えるためにメディア出演や講演会活動を積極的に行っています。

本書の概要

本書では、ビジネスにおいて「できる人」に共通するコミュニケーション方法や、自分の見せ方を解説しており、誰にでも真似することができる簡単なテクニックの数々が紹介されています。

構成は、

●自信
●印象操作術
●会話術
●言葉遣いと気遣い
●メール術
●モテ術

といったような、６章構成となっており、それぞれの章に10個前後のテクニックが紹介をされています。

事例ごとに具体的なシーンが設定されているため、対人関係やビジネスでの課題を明確にした上で、自身の状況と照らし合わせつつ読み進めると、より効果的なのではないかと思います。ビジネスコミュニケーションだけではなく、プライベートや恋愛にも応用ができる「モテ」のテクニックも目白押しです。女性の視点ならではの恋愛指南には、参考とすべき読者も多数いるのではないでしょうか。

余談ですが、恋愛について特化した書籍『読むと心がラクになるめんどくさい女子の説明書 』（サンマーク出版）や、『最高の恋愛・結婚がかなう話し方』（廣済堂出版）もあるため、興味がある方はあわせて読んでみてください。

本書の背景

本書は、今まで自己啓発本やビジネス本を読んでもなかなか上手くいかなかった、続けることができなかった、といった方に向けて、なるべく簡単な方法で「自信」「余裕」「色気」を見せるテクニックを紹介すべくご執筆されたそうです。

ですので、小難しい理論が語られているわけではなく、簡単にテンポ良く読み進められるのが特徴です。本書のテクニックを一つ一つ身につけていき、つまづいたら立ち帰るといったような使い方をすると良いのではないでしょうか。

講演について

山名さんの講演内容は、心理学の学術的なエビデンスに基づいており、また、日々のカウンセリング業務でのご経験も織り交ぜてお話されます。また、講演会ならではのワークを織り交ぜた双方向のやり取りも発生します。

さらには、ご自身が本書紹介のテクニックの数々を実践していることを垣間見ることができるはずです。例えば、１章の「自信」と、２章の「印象操作術」に関連して、「講演会の時は白衣とピンヒールを履く」という自分ルールを決めていると仰っていました。

また、３章に「オープンフェイス・クローズドフェイス・ニュートラルフェイス」という「表情」についての説明がありますが、講演の最中に山名さんは、巧みにこれらを取り入れていることがわかるはずです。

最後に

できると“思わせる”テクニックを意識的に続けることで、いつの間にか自然と振る舞えるようになり、できるビジネスマンとなれることを期待し、私もチャレンジをしていきたいと思います。