目次
子育てをしていて印象に残っているエピソードを教えてください。
おなかがすいても、おしっこをしても、つまらなくても、おどろいても泣く。
その姿があまりにも未完成で、毎日、驚いたり関心しながら眺めていました。
子育て中に心がけていたことを教えてください。
「人が好きな子に」「生きる力を持った子に」なってほしくて。
わたしがもともとバックパッカーだったこともあって、
子どもたちが小さなときからあちこち飛び回りました。
その際、伝えたことはふたつ。
「自分のことは自分でやるように」「自分の機嫌は自分でとるように」。
今思えば、幼い子に対してずいぶんと無茶な教えですが、
旅をすることで、人と接する大切さや、生きていく力を養えたはずです。
おかげさまで、三人とも人が大好きで笑い上戸に育ちました。
無人島でも、タフで陽気に過ごせるかもしれません。
子育て中に一番悩んだこと・辛かったことを教えてください。
わが家はひとり親のため、父親と母親、両方の役をしないといけないのが、実は今でも悩みの種です。
進学や進路といった大きな岐路に立ったとき、どんなアドバイスが効果的なのか、
頭のなかでもつれた糸を一度ほぐして、また考える、そんな繰り返しです。
ただ、「つらい」「しんどい」と嘆いたところで、どうにもならないので、
「つらいときはどうする?」「しんどいからどうしよう?」と、次を見据えて進むように心がけています。
悩みに直面したご経験から、どのようなことが得られましたか?
「いつかは笑い話」
もうこれにつきます。
たいていのことは案外なんとかなるんじゃないかな。
子育て中に悩んだり迷ったことは無駄じゃないはずと、
念仏のように、ぶつぶつと言い続けています。
最後に、子育ての悩みに直面している人へ向けてアドバイスをお願いします。
長女が今春、22歳になりました。
わたしは、22年前の自分より今の自分のほうが好きです。
ひどく尖ってごつごつとしていた石を、娘たちがゆっくりと時間をかけて、
丸く柔らかく整えてくれたような気がするからです。
子どもを育てながら、自分自身も成長していたのかもしれません。
アドバイスができるほど、菩薩の域には達していませんが、
わたし自身が機嫌よく生きていこうと思います。
「大人になっても人生は豊かで楽しい」
子どもたちにとって、それを伝えるいちばん身近な大人がわたしなので。
高野優たかのゆう
育児漫画家
高野優(たかのゆう)育児漫画家・イラストレーター。 社会人、大学生の三姉妹の母。 漫画を描きながら話をするという独特なスタイルで講演をおこなっています。 2008年~2009年「土よう親じか…
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