人生最大の危機 ～フリーアナウンサー・福澤朗～

人生最大の危機を教えてください。

日本テレビに入社して2年目。突然、プロレス中継担当を命じられた時。

その時の状況や危機が発生した原因を教えてください。

それまでの人生で一度もプロレスを見たことがなかったためです。生での観戦のみならず、テレビ中継すら見たことがありませんでした。

危機とどのように向き合い、乗り越えたのですか？

まず、自分が何故、これまでプロレスを見てこなかったのか、その理由を分析しました。その結果、少なからずプロレスの世界観にマイナスイメージを抱いていたことがわかりました。そのマイナスイメージを紙に全て書き出し、それと正反対のことをしようと決意しました。

最大の危機に直面したご経験から、どのようなことが得られましたか？

自分自身が抱いていたプロレスへのイメージを見直すことはもちろん、新しいプロレス中継の世界観を作り出すために、これまで放送では使われてこなかった実況フレーズ「ジャストミート！」や「ファイヤー！」を織り交ぜ、新たなスタイルの中継を作り出すことができたと考えています。そして、これらのフレーズが流行語となり、自分自身の財産になっていったと思います。

最後に、人生の危機に直面している人へ向けてアドバイスをお願いします。

悩んだり、困ったり、不安を感じたら、その全てをまず紙に書き出してみる。そうすることで危機がより明確になり、危機を客観的に捉えられるようになります。その結果、具体的な対応策が見えてきます。そうした経験が積み重なると、「危機」が「願ってもないチャンス！」「オイシイ！」と思えるようになります。