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【研修トレンド通信018】
その研修、本当にいま必要ですか?~社員一人ひとりの「キャリア」に合った研修を~

 今回は、研修そのものについて、少し考えてみたいと思います。

 みなさんは研修というものをどのように理解し、位置づけているのでしょうか。本来、研修とは、人材の成長に必要なスキルを学ぶものであるはずです。しかし今、「研修」という名目の下に実施されている内容は、本当にその人に必要なものなのでしょうか。

 研修にも流行があります。世の中の流れが変わることで、必要なスキルも変化するので当然のことなのですが、一過性の流行に踊らされて、本当に必要でない研修を実施している場合もあるのです。そうした研修の場合、研修を受講する側(社員)の「キャリア」を無視した内容であるケースがほとんどです。ある一人の社員に対して、今後どのように成長していって欲しいのかということを考えずに、目先の流行や、利益を上げるためだけの研修を行っているのはこれに当てはまります。逆に、研修を受けさせる側(人事部など企業側)がいくら考えているつもりでも、それが伝わらない、もしくは的が外れているのでは意味がありません。研修を受ける社員も、自分のキャリアを意識して、ステップアップするために必要だという認識のもとで受講するというのが、本来あるべき研修の姿だと思うのです。

 社員に自らのキャリアを意識させることは、他にもモチベーションを上げるという効果をもたらします。自分がこのスキルを習得して、次のステップに進んだら、こういう立場になる、というようなキャリアモデルがしっかりとイメージできれば、自発的な学習行動へも結びついていくはずです。

 現在、注目されているキーワードとして「ワーク・ライフバランス」があります。ワーク・ライフバランスを意識することで、仕事の効率化を図り残業を減らす。残業を減らすことで、プライベートの充実や体調管理もでき、仕事の結果にも良い影響をもたらす好循環が生まれます。しかし、いくら今年注目のキーワードとはいえ、それを急に推し進めた結果、実態は社員のキャリアと切り離された、単なる<流行もの>になってしまっていることも見逃せない事実です。

 世の中の流れに乗っていくことも、もちろん重要なことです。ただ、それが机上の空論、絵に描いた餅では、いずれはやる気も諦めに変わります。ぜひ、「キャリア」という視点を持って、御社の研修をお考え頂きたいとご提案いたします。

(2008年5月13日 / 発信:「講演依頼.com」 研修チーム)

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