：2014年4月

「この指とまれ！」

幼い頃、この一言で仲間を集め、遊びを開始した経験があると思います。井上さんは「この一言が言えればリーダーだ」と仰います。

かつて、ピーク時の1/3まで婚礼組数が落ち込んだ八芳園に飛び込み、5年間で2倍にまで回復させた井上さんは、何故このような子供にでもできるようなことを仰るのでしょうか？それは、リーダーは「夢を持つ」ことが大切だからです。

夢を持つことで、それに共感する仲間がついていき、やがてそれが強い組織になります。夢があってはじめて、チームの方向付けや資源の最適配分などのリーダーのテクニックが効いていきます。八芳園では、“仕事”を“志事”と呼ぶようですが、こういった取り組みにもリーダーの「夢を持つ」気持ちが伝わってきます。

井上さんは次々とアイデアを出し、それを即実行する行動力に溢れた方です。また講演中は、感動的な動画を要所に入れる等の工夫があり、一部の聴講者の目には涙が溢れていました。八芳園のスローガンである「OMOTENASHIを世界へ」が感じられる類稀な構成です。

井上さんは「かつて」でなく「今」のリーダーです。現在、組織のリーダーとして奮闘していらっしゃる方達には、是非聞いて頂きたい講演です。