ゲームやスマホと並んで、子どもたちが多くの時間を費やしているのがテレビです。テレビを見る時間が長すぎると、ほかの大事なことをする時間が減ってしまいます。たとえば、勉強、読書、運動、友達との外遊び、創造的な遊び、睡眠、家族との会話、などです。それが、学力低下、言語能力や思考力の低下、運動能力と体力の低下、友達力の低下、創造力の低下、睡眠不足と不健康、家族とのコミュニケーション不足、などなどにつながります。
テレビの見過ぎを減らすために1つお薦めしたいのが、見た番組を記録するという方法です。子どもは、自分が毎週どれだけテレビを見ているかをほとんど自覚していません。これを自覚させるだけでも、子どものテレビに対する意識はグンと高まります。記録することで自分の実態が客観的に明らかになり、「これではいけない」と強く意識するようになるのです。記録の方法で一番簡単なのは、新聞にある一週間分のテレビ番組表を取っておいて、それに記録していくというやり方です。毎夜、その日に見た番組やつけておいた番組をマーカーなどで囲みます。
もう1つは、見た番組のタイトルと時間をノートに毎日書いていくというやり方です。まずは日記のように日付を書いて、あとは見た順番に記録していくだけです。私は、以前、ある学校で、子どもたちに一週間のテレビの記録を取らせて、それをもとにテレビについて考えさせる授業を見たことがあります。子どもたちは、「自分がこんなにテレビを見ていることに驚きました」とか「テレビの前にいる時間が長すぎてもったいない」などと発表して、授業はとても盛り上がっていました。
私は、「この子どもたちがテレビを見る時間は、これから減ることはあっても増えることは決してないだろう」と思ったものです。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
教育|人気記事 TOP5
言いたいことが言えない場合、ロールプレイで練習すると体で覚え…
親野智可等のコラム 「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
『すっぱいブドウ効果』により、叱られたことはやる気がなくなる
親野智可等のコラム 「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
児童ポルノ~A子の体験
渡辺真由子のコラム 「子どもを取り巻くメディア」
子どものウソには種類がある!
清水克彦のコラム 「頭のいい子が育つ親の習慣」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。