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2011年01月05日

講師の講演台本づくり

 講演という仕事をやりだして、驚いたことがある。
90分の話をするのに講師が台本を作っていないということ。
もちろん、作らなくても、話のうまい人もいるかもしれない。
わたし自身は、周囲の講師メンバーに、
「しっかり台本を作ろう!」と、アドバイスをしている。

しっかり台本を作るからアレンジもきくし、アドリブもきく。
 吉本興業と言う会社では、すべてに台本があった。
ドラマ、新喜劇、番組、漫才、落語すべてにあった。

信頼関係のもとに「ここはアドリブで」
などというものもあったけれど、基本があって、どう変えて行くか…だった。

 だから、最初に講演を頼まれた時に、自ら台本を書いた。
尊敬する吉本興業の上司で人気講師の木村政雄さんも、
しっかりした台本を持っておられた。
そして、それが当然のことだと思っていた。

 ところが、自分が講師をすることになって、
いろんな講師を見に行った時に、台本も無く、
ぶっつけ本番で講演をする講師が多いことに驚いた。

それでもうまく話せればいいけれど、
「このお客さんに、その話はないよなあ」
「その話、ちゃんと作り込むと、いくらでもおもしろくなるのに」
という講師をたくさん見てきた。

 台本のない講師を責めるつもりはない。
ただ、ひとりでも多くの講師が「良かった」と言われて欲しい。
その結果、「もっと、講演を増やそう」ということになったら、業界も伸びると感じていた。

そんな思いもあって、講師塾を5年前に始めた。
今までに、500名を超える話し手に、講演の話の作り方を伝授してきた。
その中で持ち上がったのが「台本づくりのワークブックみたいな手引きがあって、
その通りにやると台本が作れると助かる」だった。
 
確かにそうかも…。
ということで、TSUTAYAさんと、中経出版さんの協力を得て
DVD付きの本になりました。

「講師を頼まれたら読む『台本づくり』の本」(中経出版)←そのままやん!(笑)
実践版、講演のDVD付きです。

 伝えたいもの、伝えたいことがあるなら伝わる講師になって欲しい。
「ちょっと話して」と、頼まれたら、その瞬間から講師。
できれば、夢と希望と感動を色んな場面で表現して欲しい。

そんな気持ちで書きました。
よかったら、手に取ってみてください。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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