新たな年を迎えても、まだまだ厳しさが増す状況に、もはや他力本願では何も解決しないことは誰の目にも明らかだ。ましてや、経営改革や経営革新により業績回復を図ることは、口で言うほど容易ではないことも分かるだろう。であるならば、何より経営者がまず自らの姿勢を変えること。それには、周囲の誰から見ても明らかに前向きに、積極的に変わったと分かる「早起き」をお薦めする。少し強い意志さえあれば、誰もが出来るのが「早起き」だからだ。ただ継続できる人は、1・2割もいないであろう。なぜなら、早起きをし続けたからといって、直ぐに目に見えて状況が好転するわけではないため、殆どの経営者が継続して実践できない。やはり重要なことは、やり続けるということなのだ。日々、易きに流されることなく、早起きをし続ける中に、チャンスが巡ってくる。
私の長年に渡る早起き実践経験から見て、早起きには何一つマイナスとなる欠点は見つからない。唯一上げるとするならば、ただただ「辛い」ということだ。それ以外は何十項目ものプラスばかりだ。私程度の人間でも、ここまで出来たのは早起きをし続けたからに他ならない。正に論より証拠である。
壱番屋の経営から離れ、音楽ホールの運営をしている今でも、早朝4時前に目覚まし時計をセットし、ベルの音で起きている。着替えて階下の事務所に入るのが4時5分。そこから9時までの5時間が、私にとっての至福の時間だ。誰もいない事務所で、礼状やこの原稿を含め、各種の原稿を書いている。来客や打合せ、電話等で邪魔されること無く、机上での仕事が能率よく、効率的に出来る。そして、6時半前後から約90分、地域清掃をする。心身ともにパワー全開となり、シャワーを浴びて朝食を取り、9時からの通常業務に入るのだ。
私の独断的な持論ではあるが、経営とは長きに渡り良い経営 “継栄”でなければならないと思っている。経営者も会社経営も、少しでも成長するという姿勢が一番大事なのだ。まずは、今年の経営における明確な目標を定め、全社的に共有すること。そして、社長の個人目標として今からでも遅くない、是非一日の行動パターンをがらりと変え、生き方を変えてほしい。”超”早起き社長の周りでは、何か少しずつ、良い現象が芽生え、その一つ一つが大きく成長し、花が咲き、やがて実を結ぶからだ。
私の”超早起き”実践からの人生訓である「人生(経営)の成功は早起きに始まる」という言葉を、前向きな経営者に確信をもって捧げたい。
宗次徳二むねつぐとくじ
カレーハウス CoCo壱番屋 創業者
生後まもなく孤児院に預けられ、3歳で「宗次」姓の養父母に引き取られる。養父のギャンブル狂によって各地を転々とし、養父母の離婚の後は養父と2人、生活保護を受ける極貧の少年時代を過ごす。 自ら学費を稼ぎ…
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