みなさま、ごきげんいかがですか。心臓止めて 頭を開けた 元歌手の社会保険労務士、黒田英雄です。
全6回に渡って「じぶん年金」(確定拠出年金)について解説していきます。今回はその第3回目です。
前回は、3つある節税メリットのひとつ目「預けるときの節税」について解説しました。じぶん年金に預けるお金は所得とみなされないので、所得税や住民税の計算の元にならない、ということでした。
じぶん年金は、預けている間にもメリットが受けられます。それが、今回ご説明する「貯めるときの節税」です。3つある節税メリットのふたつ目です。
貯めるときの節税
みなさま、いままでに「利息」って受け取ったことありますか?
…もちろんありますよね。
でも、今は超低金利の時代。若い世代の方々からすると、利息なんて「あってないようなもの」といった感じかもしれません。
上の写真は、私の某銀行の昔の通帳です。真ん中あたり、利子(103)の下の行を見てください。
ん?
「税金(20)」と書いてある!
実は、銀行の利息は所得とされており、約20%もの税金がかかるのです。20%といえば5分の1です。超低金利時代の現在でも、微々たる利息から約5分の1が税金として徴収されています。
写真の場合でも、103円の利子に対して20円の税金が引かれ、83円が実際に受け取った額となっています。
お手元の通帳を見ても、税金の記載がない場合もあるかもしれません。そのためか、利息に税金がかかることをご存じない方もけっこういらっしゃいます。実際には、しっかりと税金を引かれたあとの金額が利息として載っているのです。
ちなみに、じぶん年金では預けたお金を「運用」します。
ガラガラガラ…。
あ!
し、閉めないでください!!
できるだけさらっと言ってみましたが、「運用」って言葉だけで不安になる方は多いと思います。でも、ご安心ください。マイナスにならないことが保証されている、定期預金を選ぶこともできるんです。
ご自分でお給料として受け取った中から、銀行の定期預金口座に貯金すると、口座に入れるとき(=お給料を受け取るとき)・利息を得たときのどちらも税金を引かれます。
一方、じぶん年金でお金の預け先を定期預金にすると、口座に入れるとき・利息を得たときのどちらも税金は引かれません。
じぶん年金では、預けるときと同じように、貯めるときも利息を所得とはみなさず、税金がかからないようになっているのです。
同じ定期預金のはずなのに、ずいぶん違ってきますねぇ。
先ほど「運用」と言いましたが、仮に一部を投資に回したとして利益を得た場合も、じぶん年金では税金は引かれません。利益の金額によりますが、たいていの場合はぜーんぶ高齢期の自分が受け取ることになります。
年金と投資という組み合わせに、違和感を感じる方も少なくないでしょう。(実は、私もそのひとりです…)
そういった方は、堅実に定期預金だけで貯めていっても、税金の部分で充分にメリットを受けられますよ。
次回は!「受け取るときの節税」
次回は、じぶん年金を活用することでどれくらいメリットがあるのか、3つの節税のみっつ目「受け取るときの節税」について解説したいと思います。
どうぞお楽しみに!
※「利息」と「利子」は、ほぼ同じ意味です。
黒田英雄くろだひでお
探偵
社会保険労務士の資格を持つ「労働者を守る探偵」として、労働問題を解決に導いている。全国34局ネット「夢よ急げ!~ THE ALFEE 全国紹介ラジオ」パーソナリティ。
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