朝、身につけるたびに「今日も1日頑張ろう」と思わせてくれるお気に入りのメッセージジュエリー。そこには”CARPE DIEM”=”今を生きる”という言葉が刻まれています。白のバロックパールにシルバーのメッセージチャームがついたシンプルなロングネックレスは、元ジャーナリストのスーザン・ロックフェラーが世界の海を守りたいと願う心を伝えるためにつくったものです。Tシャツに一連で、テーラードジャケットには二連に、ワンピースやちょっとしたドレスアップにはチョーカー巻きにして愛用しています。いつも前向きな私でも、将来について不安になったり、過去を振り返って弱気になってしまいそうな時に、身につけるだけで”今を生きる”、自分をゼロベースに戻せる、手離せないお守りジュエリーです。
でも、私のまわりにはメッセージジュエリーに頼らずとも”今を生きる”を徹底している女性達がいます。それは命の危機を経験したり、常にそれを意識している女性達です。
その一人をご紹介すると、彼女は美しく才能あふれるシンガーソングライターとして20代でデビュー。いよいよ本格的に活動するという時に、体調不良を感じ検査をしてみると「このままでは命に関わる」という病名を告げられることに……。以降、入院・手術・検査の3点セットをくり返しながらヴォーカルのレベルアップのために海外でのヴォイストレーニングを決行、帰国後にアルバムを完成させました。そして彼女の大手術を担当してくれた執刀医と結婚し、普通なら体力や年齢の問題から諦める出産にも挑戦。不妊治療を経て念願の双子の母となり、とうとう20周年ライブまでやり遂げてしまったのです。
彼女を支えているものは欲張りなほどに「今を生きたい」と願う気持ちです。目標を決めたら必ず達成する。欲しいものは必ず手に入れる。そして人生を楽しむことにとことん手抜きしないのです。今日一日、この時、この瞬間に敏感であるからこそ、したいことをする、行きたいところへ行く、会いたい人には会いに行く、を実行しているのです。限られた時間、残された時間、急に止まってしまうかもしれない時間を意識しているからこそ、彼女にしかない迫力と強さ、そして思いやりと優しさを感じるのです。”今を生きる”とは人生を楽しむこと。不安や心配事は人それぞれに大きさも内容も違いますが、どんな状況だとしても生きている時間を楽しまなくては損だということをいつも教えられる存在です。
”CARPE DIEM”と刻まれたチャームの裏には”LOVE”という文字が刻まれています。”今を生きる”と”愛”の組み合わせ、このメッセージジュエリーをつけていると、20代の頃から私が探していたものが見つかる予感がしています。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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