ここ数年、5月の爽やかな新緑の季節はほぼなくなって、突然やってくるあの30度近い夏日、梅雨の終わりのような湿度の高さ、5月には夏服への完全シフトが迫られます。
そこで、コーディネートいらずでさまになり、何と言っても涼しいワンピースは必需品。流行のマキシワンピが気になるけれど、一体何歳までOKの服なのでしょうか?
先日、打ち合わせの席で、知り合いの大人系雑誌で活躍するスタイリストを囲んで、一人のライターがipadを持ち出して、これはアリ?ナシ?のマキシワンピのショッピング相談を始めたところ「実は私もローズバットとロン・ハーマンでお取り置きしたまま悩んでいる」と今年40歳になるIT系企業で働く女性も告白。そう、ここがL.Aやハワイならマキシワンピは何てことないアイテムなのですが、仕事を持つ大人の女性にとってはオフィスには着て行けないけれど、今、女心をくすぐられる気になるアイテムであることは間違いないようです。
散々盛り上がった結果、まずフラワープリントは大きくても小さくてもギャルになる可能性大なのでナシ!大きめフリルの胸元にキャミソールのように細いストラップ付いたカラフルなパリス・ヒルトン風もナシ!エスニック過ぎるものは老けて見えるので、絶対ナシ!結果、大人の女性は、上質な生地の無地か、上品なエトロ調ボヘミアンテイストのプリントで、ドレス感も出るホルターネックなら尚いいのでは?という結論に達しました。そうすると、ipadにマキシワンピをスナップコレクションして悩んでいたライターが、先週末、3才年下のダンナが「君もあんな服着ないの?」と、会社帰りに待ち合わせした表参道のショーウィンドーのマキシワンピをさり気なく指差してビックリした、という話をカミングアウト。「そんな服好みなんだ?」と思わず聞き直したというのです。
いつもパンツスタイルでシャツやジャケットを颯爽と着こなす彼女は、私達の間でもオシャレで通っているのですが、年下のダンナはマキシ丈に憧れていた!?遠慮がちな発言でも気になるので、「なぜ、マキシワンピ?」と聞いてみると、H&Mにあるようなミニ丈の花柄ワンピは子供っぽいけれど、脚は全て隠れていて、肩や腕、胸元のラインだけが見えるマキシワンピは大人の女性だから似合うと思う、との意見だったとか。
「なるほどね!」その瞬間、集まったアラフォー世代のメンバーは心の中で思い描いていたマキシワンピの購入を決めたに違いありません。
そういう私も、先週、新しくJR大阪にオープンしたショッピングモール「ルクア」でイベントがあり、休憩時間の間に「ザ・ファースト」で一目惚れしたマキシワンピを密かに購入してしまっていたのです。
年下ウケを狙っていたわけではありませんが、「大人の女性だからこそのマキシワンピ」はアリとの結果にホッとしたのは事実。マルシェ風ではない持ち手の細い黒のかごバッグにウェッジではなく、ヒールサンダル、アクセサリーはモダン系と、小物も大人仕様にして、暑い東京の夏を乗り切るモチベーションを上げていきたいと思ってのショッピングでした。
ちなみに私の買ったマキシワンピは黒・ベージュ・ブラウン・カーキの迷彩柄。覚悟を決めて、暑い夏と闘う体勢は早々エレガント系で整えました!
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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