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コラム 教育

2011年06月24日

模擬時計で時間を「見える化」すると、てきぱきできるようになる

 いわゆるマイペースな子ども、というものはけっこういます。そういう子の親は、朝から叱ることになります。

 ところが、子どもは時間の観念が大人ほど発達していません。ですから、「あと5分」と言われてもその5分という時間の長さが今ひとつよくわかっていないんです。

 そこでお薦めなのが、模擬時計です。模擬時計とは、画用紙にマジックでアナログ時計を画いて、時刻を表す針を書き込んだものです。

 登校前の身支度を7時15分に終わらせたいなら、針が7時15分を指した模擬時計をつくって貼ります。本物のアナログ時計の横に貼ればかなり効果的です。

 模擬時計と本物の時計の針の位置を比べられるので、残り時間がどれくらいかリアルにわかるからです。

 本物が7時10分を指していれば「後5分だ」とわかります。そして、その「後5分」のわかり方も、ただの数字としてでなく具体的な量として目に見える形でわかります。

 大人ほど時間の観念が発達していない子どもにとって、時間が具体的な量としてわかるということはとても大切なことです。この模擬時計を活用すれば、「早くしなさい」という言葉を減らせます。

 宿題開始時刻、片づけタイム開始時刻、寝る時刻など、必要に応じて模擬時計を活用してください。もとを1枚つくってコピーすれば、後は針を描き込むだけです。ぜひ、やってみてください。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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