優勝。私もライブで観ていましたが、あの瞬間に、好きな事をやり遂げる勇気をもらった人がどれだけいたことでしょう。この時期だけに、彼女達の偉業はサッカーファンを越えて、信じた事をやり遂げる力が生きるエネルギーとして多くの人に伝わったに違いありません。
実は私も、女子校でありながら中学時代サッカー部に在籍していましたが、ある試合でシュートボールが目に直撃して絶対安静のドクターストップがかかってしまい、「女の子なんだから、そうまでしてサッカーをしなくても・・・・・・」という母の言葉に、早々、サッカーを諦めてしまった事を思い出していました。
仲の良かった友人達は、「エースをねらえ!」の岡ひろみやお蝶夫人に憧れてテニス部へ、「ベルサイユのばら」のオスカルやマリーアントワネットに憧れて演劇部に入部。「憧れ」の存在やイメージをもって部活に励む彼女達は、テニスコートでも講堂の舞台でも生き生きとして、とても羨ましく思えたものです。今思えば私は、小学校でたまたま6年間サッカーをしていただけで、頑張るモチベーションになる具体的な憧れの存在やヒロインがいなかったがゆえに、ケガを理由にあっさり辞めてしまったのだと思います。
優勝直後、なでしこJAPANの佐々木監督が「日本の女の子達、なでしこJAPANの今日の活躍を観て、どうぞサッカーに参加してください」とメッセージを送っていました。確かに私の時代とは違って、目に見える活躍と実績をつくったなでしこJAPANが、女子サッカーのこれからの大きな目標となったことは間違いありません。
ですが、今のところ、私の周りにいる娘世代の小・中学生女の子は、大半がKARAや少女時代に代表される脚が長くて踊りの上手い韓国のダンスアイドルに憧れています。近くにリンクもないのに、フィギュアスケートを習いたがる女の子が多いのは、真央ちゃんというヒロインがいるからです。
「憧れ」の存在と「ヒロイン」は時代とともに変わっていきますが、なでしこJAPANの優勝で、小・中学生の女の子達のサッカー人口は増えていくのでしょうか?
まずは身近なところで、出発前の澤選手に直接お花を渡した会社スタッフの女性の姪にこの夏休みにインタビューを申し込んで、小さな女の子の本音から取材してみたいと思います。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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