ほめることにはたくさんの効果があります。中でも次の2つが大事です。
まず1つめとして、ほめられることが多い子は、自分に自信が持てるようになって、自己肯定感が高まります。言い換えると、よい自己イメージを持てるようになるということです。
自己イメージとは「自分はこういう人間だ」というイメージであり、ある意味、思い込みのようなものです。しかし、人生は思い込みによって決まります。「自分はがんばれる人間だ。自分はできる」と思い込めば、実際にだんだんそうなります。
逆に、「自分はダメだ」と思い込めば、だんだんそうなります。ほめることが少なく、細かいことで叱ってばかりいるとそうなる可能性が高まります。
この自己イメージという思い込みは、人間が自分を作っていくときの設計図のようなものなので、よりよい自己イメージが持てるようにしてあげることが大切です。
ほめることの2つめの効果は、ほめられることの多い子は、親への信頼感を持つようになるということです。そして、親に対する信頼感を持っている子は、その後のすべての人間関係を相手への信頼感をもとにしてつくれるようになります。
こういう人は、相手の何気ない一言にキレたり、肩がぶつかっただけでキレたりということはありません。それどころか、人とぶつかったのが自分のせいでなくても「ごめん。だいじょうぶ?」と言うことができます。世の中や他者に対して基本的な信頼感を持っているから言えるのです。
また、親への信頼感があるということは、言い換えると親子関係がよいということでもあります。こういう関係であれば、親子ともども毎日楽しく幸せに生活できます。子どものときの毎日を楽しく幸せなものにしてあげてほしいと思います。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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