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コラム 教育

2011年08月25日

「理科のある生活」で楽しみながら理科が得意になる

 日常生活の中で理科的な体験をする機会を増やすと、子どもは理科に興味を持てるようになります。

 例えば、温度計や湿度計を目につくところに置いて、いつも見られるようにしておきます。そして、「今日は蒸し暑いね」で終わるのではなく、「蒸し暑いと思ったら、気温が28度で湿度が80パーセントもある」などと数値化する習慣を養いましょう。

 自然現象を数字でとらえようとするのが、理科や科学の基本的なマインドです。生活の中でそれを自然に育てることで理科が好きになります。

 また、実際に小動物や昆虫などの生き物を飼育する経験もさせてあげましょう。これは理科の重要なテーマの1つです。実際の飼育体験があるかないかで、授業への興味の持ち方や理解度が大きく違ってきます。

 そして、生き物を抱いて温かさを感じたりその死を悲しんだりすることで、命についての理解も深まります。

 植物栽培もぜひご家庭でチャレンジしてみてください。学校でもいろいろな植物を栽培しますが、家でも経験していると理解度も興味の持ち方も大きく違ってきます。

 また、科学館やプラネタリウムに行く機会を増やすことも大切です。これらの施設は、理科への興味を育てるのに最高の場所です。実際に自分の手を使って楽しい実験をしたり、大きな望遠鏡で本物の惑星を見たりするのは、子どもに大きな印象を残します。

 このような体験をしていると、学校での理科の勉強でも興味を持って取り組めるのです。理科的な体験が多い子は、自然に理科の勉強を楽しいと感じるようになります。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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