講師をしていて、いつも気にしているもののひとつに天候がある。
遠方の場合、できるだけ前泊するようにして、リスク回避している。
それでも、自然が相手、いろんなことが起きる。
先日も、羽田空港から米子空港に向かう飛行機に乗った時だった。
滑走路まで進んで、「いよいよ飛ぶかなあ」と、思った時に機長のアナウンス。
「羽田空港の上空に雷雲が発生したため、しばらくここで待機します」
そのアナウンスの数分後には大雨に稲光に風。まさに嵐の状態。
飛行機は、地上に止っているにもかかわらず揺れる、揺れる。
そしてわたしも他の乗客も滑走路で飛行機に閉じ込められたまま。
一時間が過ぎても飛び立つ気配なし。
一応、3時間ほど余裕を持って出てきたもののドキドキ。
かといって滑走路の真ん中。引き返すわけにも行かない。神様に祈るのみ。
なんとか1時間半後に飛び立ってくれた。
九州で大雨に巻き込まれた時は、天候調整で到着するかどうか
分からない長崎行きの飛行機に乗るのが恐くて、
福岡行きの飛行機に乗って、そこから列車で移動したものの、
列車が雨で遅れて、講演前ギリギリになったこともある。
そういえば、大雨の中、庄内行きの飛行機に乗った時のこと。
なんとか飛び立ったものの、なんと、飛行機に雷が落ちた。
「えーっ」と思ったけれど、意外と冷静なCAの方のアナウンス。
「ただ今、飛行機に雷が落ちた様子ですが、飛行には影響ございません
ので、ご安心ください」
「ほんまかいな」と、思いつつも、「とにかく、何回も雷が落ちてもいいから、
引き返さずに、無事に着いてくれ」と、祈っていた。
列車だから安心という保証もどこにもない。
名古屋から東京に向かって乗った新幹線が、大雨のために停車。
7時間新幹線に閉じ込められた。せっかくの機会だから隣に座っていた方と
名刺交換して知り合いにならせていただいた(笑)
また、天候による県民性もあったりする。
沖縄の人って、台風だとあきらめるのが早い。
多少大きな講演会でも、台風で講師が来れなくてもあまりあたふたされない。
「台風だから仕方ないよ」と。こちらが、心配するくらい。
ありがたいことに、今まで講演に穴を空けたことはない。
そして、これからもできるだけ余裕を持って動きたい。
とにかく、神様に祈っている。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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