「平成を振り返る」
そんなテレビ番組や雑誌などの特集をよく目にする。
今月は、わたし自身も講師として、平成を振り返ってみることにした。
わたしの講師人生は、平成と共に歩んできた。平成元年に子供を出産
したわたしは、子供と二人きりの専業主婦の生活に耐えられずに起業した。
最初は、ちょっと息抜きのつもりだったけれど、27歳のわたしは、
たくさんの社長たちから可愛がってもらえて、会社は、順調に伸びた。
その頃から、
「ちょっと吉本興業時代の裏話をしてくれないか」
と、ロータリークラブの卓話や市民講座などに呼ばれるようになった。
もっとも、その時は、まだ、
「会社のPRになればいいかな」
くらいの感覚だった。そして、話す内容も吉本興業時代のエピソードや
マスコミの仕掛け方などだった。
会社が大きくなるにつれて、マネジメントに悩むようになった。そして、
マネジメントや対人コミュニケーションを学びだした。そんな時に起きたのが、
阪神淡路大震災。
「生きているうちに生きた証を残したい」
強烈に思ったわたしは、何かに取り憑かれたようにペンを走らせた。それが、
この本がきっかけとなり、講演の依頼を受けるように
なった。学びの最中だったわたしは、そこにマネジメントや
対人コミュニケーションなどの要素も取り入れて話をしていると、
「おもしろい」
と、講演依頼が次から次へと舞い込むようになった。当時は、まだ女性の
社長も講師もほとんどいなかった。もの珍しさもあったのかもしれない。
それに伴って講演エージェントさんとのご縁もできた。
バブルが崩壊して、日本が「失われた20年」と言われる時代に入って行く
中で、コーチングや心理学やNLPなどのマネジメントスキルを学ぶ人,
資格を学ぶ人も増えた。そして、彼らは、学んだことを活かすためにも
「講師になりたい」
「どうしたら、大谷さんみたいに講師になれるんですか?」
という人が増えていった。そこで経験を基に本を書いてみた
たまたま時流に乗って、売れに売れた。いきなりの12刷。
この本を読んだ人たちが、
「講師になるための勉強をしたい」
「講師としてのブランディングの方法を教えて欲しい」
と、わたしの元へ学びに来るようになった。
塾生は、10年間で1500 人を超えた。そこから出版したり、テレビに出たり、
スター講師になった人たちも大勢いる。
わたしは、人気講師が増え、講師の業界が注目されて、学ぶ人が増えたら
良いと本気で思っている。お互いに学び合う世の中になって、世界が平和で
豊かになって欲しいと願っている。
講師として生きて、講師を育てた「平成」かもしれない。もちろん、その
一方では、大量に学び、地方創生や企業の人材育成のお手伝いもさせて
もらってきた。そんな「旬」な事例も、講演の中で披露し続けている。
「令和」は、何をしょうか。今、ワクワクしながら考え中。そのためにも、もっと
もっと世界を知りたい。人を知りたいとウズウズしている。(笑)
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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