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最近、新聞やニュースで目にするSDGs(持続可能な開発目標)。しかし、自分達とどのように関係するのか、また、具体的にどのように取り組めばよいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本コンテンツでは、「SDGsとは?」「SDGsにどのように取り組んでいけばよいのか?」といった多くの方が疑問に思っている事柄に関して有識者にインタビューした内容、また企業や各種団体の取り組み例等、SDGsに関連することをご紹介していきます。
今回は、「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」、そして「それがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を体験的に理解するため「2030 SDGsカードゲーム」というセミナーに弊社社員が参加。その参加レポートをご紹介させていただきます。
SDGs(持続可能な開発目標)の世界観を体験
先日、都内で開催されました2030SDGsカードゲームのワークショップに参加。参加メンバーは中学高校の先生やコンサル企業営業マンなど業種は様々でしたが、皆さんSDGsに対する理解を深めようと真剣に楽しく取り組んでおられました。第一部では前半(9分)、後半(13分)に分けてゲームを行い、第二部ではグループに分かれてゲームを振り返りながらSDGsを考えるためのワークショップを行いました。
SDGs(持続可能な開発目標)達成の道のりと自身の活動が世界に及ぼす影響を体感する、「SDGsの本質」を理解するゲーム
2030 SDGsカードゲームでは、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するための道のりを体験出来ると同時に、自身の活動が「経済」「環境」「社会」にどのような影響を及ぼすかを体感することも出来ます。
また、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念をもとに、参加者全員が目標を達成できるよう、色々な価値観や違う目標を持つ人たちといかにビジョンを共有し、どのようにSDGsの壮大なビジョンを実現していくのかを思索する等、SDGsの本質を理解することができる内容となっています。
ゲームに必要なアイテムとルール
ゲームを進めるのに必要なアイテムは、以下です。
1.目標カード…各自1枚。お金や時間、環境に関しての価値観が決定されていて、これに基づきゴールを目指す
2.お金カード…貨幣を表す。プロジェクトを実行するときに使用したり、達成の際の報酬として得られる
3.タイムカード…2030年までに使える時間を表すカード
4.プロジェクトカード…目標カードに記載された目標を達成するために、経済(青)、環境(緑)、社会(黄)の分野ごとにさまざまな事業が記載。プロジェクト実行には種々の条件がある。
5.意思カード…経済、環境、社会ごとに設定される「やりがい」「実績」のようなもの。
6.マグネット…世界状況を表すパラメーター(青は経済、緑は環境、黄は社会)。メンバー全員が創り出す世界の状況を表すのに用いる
ルールは、与えられたお金と時間を使って、プロジェクト活動を行うことで、最終的にゴールを達成するというものです。自分のカードだけで達成できないときには、他のメンバーと交渉しながら進めることも可能です。そして、プロジェクトを実行する時に、メンバー全員が写真のようにホワイトボードに張り付けられたマグネットを共有しています。これはメンバー全員で創り出す世界の状況を表していて、青は経済、緑は環境、黄は社会を意味しています。プロジェクトを行うことで刻々と数が変化をし、このマグネットの数がバランスよく増えていくと、誰もが取り残されず幸せな世界が実現されているという状態を表します。
最初に、目標カード、プロジェクトカード、お金カード、タイムカード、意思カードが各自に配布され、自分の目標カードに記載された目標(Goal)を達成することを目的にゲームをスタート。その際、「経済」「環境」「社会」のパラメーターはそれぞれマグネット3個ずつ。前半(9分)を目処に、プロジェクトを実行。また、自分の手持ちのプロジェクトカードだけでは、目標を達成できないため、他のメンバーと交渉しながら、ゲームを進めていきました。
【前半】自分の目標を達成させることだけを考えて活動するメンバー達
ゲーム前半では、ほとんどのメンバーが自分の目標をとにかく達成することだけに必死でした。皆、無我夢中に目の前のプロジェクトをこなし、世の中のパラメーター(経済、社会、環境)が刻々と変化していることに目もくれず、また他のメンバーが目標達成したかどうか、達成していないメンバーがあとどれぐらいで達成できるのか、といったことも把握もせずに活動。前半が終了した時点で、目標を達成できたメンバーは、参加者7人中の3人でした。
世界の状況を表すメーターは、経済発展はしているものの環境パラメーターは増えず社会パラメーターは微増、アンバランスな状況が発生してしまいました。
【後半】他のメンバーの活動や世界の状況も考えながら行動を始めたメンバー達
前半が終了した時点で、各メンバーの状況や世界の状況を確認、認識。このことによって、後半では各メンバーが協力し合い、ゲーム終了時点では誰一人取り残すことがなく、全員がそれぞれの目標をクリアするという最高の結果で幕を閉じました。
世界の状況を表すメータでも、経済パラメーターも大きく飛躍。と同時に環境パラメーターも社会パラメーターも伸び、豊かな世界状況が創られました。
「前半と後半で何が変わったのか?」それは各メンバーが視野を広く持ち、自発的に他者と関わり、協力しようという意識が芽生えたことです。
SDGs(持続可能な開発目標)を「自分ごと」としてとらえ、達成すべきために行動を
ゲーム前半に起きていたこと。それは経済活動がどんどん進む一方で、環境は壊滅的状態、社会は低迷しておりました。前半を終了し、私個人の目標はクリア。後半は視野を広げて、周りのメンバーが目標達成するために自分は何をすればいいのか、そして環境と社会をよりよくするために自分は何をすればいいのか。そういう広い視野でゲーム全体を見るように意識しました。
そして、ゲームが終わり、わかったことは2つ。
・異なる価値観を持つ人々が自分の目標達成を目指しながらも、周りと交渉を行い、世界共通のゴール(SDGs)を実現することは、可能であること。
・ひとりひとりの行動が、経済、環境、社会に必ず何らかのインパクトを与え、世界を創り上げ、世界を変えていくこと。
これから世界の中の個人として、また会社に属する社員として、SDGsを自分ごととしてとらえ、自分がどう関わり、達成すべきためにどう行動すべきかを、しっかり考えていきたいと思います。
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