先日、仕事の中でインタビューを受けていて感じたことがあった。
元々、競泳の現役時代は頑張ること、一生懸命は当たり前、結果を出すことが何よりも大事という世界にいた。そのこともあり頑張らない、意欲がないことを「よくないこと」と勝手に思い込んでいた。いざ引退してみても、社会の中にいると、意欲的に頑張ることは最低ラインの印象を受けることが多かった。
例えば、モチベーションを上げるには!や、タフに頑張る!など、前向きなワードが飛び交っていた。自分がそうゆう価値観だから耳や目に入ってきたのかもしれない。
そんなとき、引退後に通った大学院(修士課程)で「やる気こそ人生の宝なり」というゼミのモットーに出会った。とても視野が広がったのを覚えている。
つまり、やる気があることが人生において、宝物になる、影響を及ぼすものであるのだろう。
「やる気があることってとても価値のあることなんだ!」初めての感覚になった。
結果を出すことはもちろん大事だが、その前の気持ちの持ち方で発見があった気分だ。
他にもこんな考え方もできる、「あんなにやる気があって凄いな」とか、「あの人いつも一生懸命だよね」こんな風に人のことを見ている人がいたら、その人はその気持ちをもっているだけで幸せな気持ちでいられているということ。になるのではないか。
物事を始めるとき、行うとき、自分が今どのような気持ちなのか。その気持ちがとても大事だということだ。
もし、自分が一生懸命やりたい!頑張りたい!そう思っていたのなら、もう自分を褒めてしまうのも大切なことだろう。
今の自分はどんな気持ちでいるのか、ホッと一息して考えてみるのもいいかもしれない。
伊藤華英いとうはなえ
競泳オリンピアン(北京/ロンドン五輪 水泳女子日本代表)
べビースイミングから、水泳を始め、15歳で日本選手権に初出場。女子背泳ぎ選手として注目される。2008年日本選手権女子100m背泳ぎで日本記録を樹立。初めてオリンピック代表選手となる。その後、怪我によ…
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