8年前、わたしが、「研修に笑いが必要」と言っても誰も相手にしてくれなかった。それどころか、「研修は、勉強なんだから、笑いなんて必要ないよ」とさえ言われた。でも、わたしは、絶対に研修やセミナーに、「笑い」とか「楽しさ」って必要だと感じていた。
だって、高いお金を出して講師を呼んできて研修をしたりセミナーを開催しているのに、疲れた顔をして出て行く人がどれだけ多いか。そんなのおかしい。「楽しくて、ためになって、元気になる研修にするべき」と、わたしは、信じて疑わなかった。そして、最初は、吉本興業と組んで、「よしもとリーダーズカレッジ」を立ち上げた。今は、吉本の看板を取って、「大谷由里子のリーダーズカレッジ」として、いろんな企業や地方自治体と組んで研修やセミナーをやっている。そして、これらにNHKスペシャルの取材まで入った。
これからのリーダーに必要なものの一つは、エンターティメント性だと感じている。なぜかというと、難しいものこそ、楽しく、簡単に伝えられる人に人は付いて来るから。だからこそ、わたしの周囲の人たちに、「まずは、人を楽しませることのできる人間になろう!」ということを言っている。自分だけが楽しむのは、「消費」、でも人を楽しませることができると「生産」だと、言い続けてきた。そして、研修の中に「笑い」を取り入れることに情熱を燃やしてきた。
でも、わたしは、成功者になりたかったわけでも無いし、先生と呼ばれたかったわけでもない。「みんなが、笑顔で勉強ができたら、楽しいだろうなあ」「みんなで、笑顔で楽しく成長できたらいいなあ」と、想い続けていただけ。今になって、そんな私たちの研修やセミナーが注目されて、正直、びっくりしている。期待値が上がると、クレームも増えるし、勘違いする人も出てくる。
「笑い方を教えてくれるんじゃ無かったんですか?」と、言う人もいれば、「大谷さんなら、おもしろい話をしてくれると思ったんで…」なんて言う人も出てきた。わたしは、お笑い芸人でもなければ、落語家でも無い。「わたしは、研修プロデューサーで、研修の中で『笑い』にこだわっているだけ!」と叫びたくなる。
じゃあ、何で、研修に笑いが必要なの?と、聞かれると、「笑いがある研修やセミナーのほうが、効果的なんです」と、答えている。だって、楽しいほうが、学びやすいし、身に付きやすいから。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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