43歳を過ぎて、人生の折り返しを実感している。なぜかって?
20歳の時には、40歳なんて想像もつかなかった。だけど、40歳で、50歳、60歳は、何となく想像がつく。わたしは、フルマラソンをやったことはないけれど、やっている友人は、声を揃えて言う。
「折り返す前と、折り返した後では、全く気分が違うよ」 まさにその気分。
となると、今までの人生でやり残したことが、めちゃめちゃ気になる。そして、まだ、そのうちのいくつかは、やれるはず。後はやるかやらないかである。「いつかは…」じゃなくて、「やれることからやる!」に気持ちを切り替えることにした。
自分としっかり向かい合うと、やり残していることがいっぱい出てくる。
「南の島に行ってみたかった」「プリティウーマンの舞台になったホテルに泊まってみたかった」などという煩悩と欲望の塊もあれば、「ターミナルケアに関わる仕事をしたい」「誰もが、元気になれるセミナールームを作りたい」「新しい研修ソフトにチャレンジしたい」 などなど、結構崇高なビジョンまである。
そんなことを考え出した頃から、わたしの口癖が、「やり残したことをやる!」になった。すると不思議。わたしの周囲のメンバーまでが、それに感化されてきた。会うと、「わたしのやり残していることは…」なんて話になる。
そうすると、「それ、一緒にやろうよ」と広がることもある。だから、今、わたしの周囲のメンバーの会話は、自分で言うのも自慢ぽくって嫌だけど、すっごく前向き。そして、「時間が無いよ!」が、合言葉になった。
残念ながら、こんなことにわたしが気づいたのは、40歳を過ぎてから。でも、この感覚を30代、20代で感じられたら、もっといろんなことにチャレンジできてたかも。やはり、体力の衰えには逆らえない。それでも、これを気づいたのが、50代、60代でなくて良かった。と、思っている。
かといって、人生に「遅すぎる」なんて言葉は無い。やっぱり気づいた時が吉日。わたしの大好きなベンチャーの社長が言った。
「やっぱり、人生で、一番のリスクは、やり残したことをいっぱい持って死んじゃうことですよね」ほんま、その通り。で、本日もやり残したことをやるために東奔西走してます。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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