日本では、「講師」としてひとまとめにされるけれど、アメリカでは、「レクチャー」と「プレゼンター」は違う。「レクチャー」は、ただ講義をする人で、そこに感情やマインドは求められないけれど、「プレゼンター」は、表現者で、そこには、マインドもエンターティメントもメッセージも求められる。そして、わたしは、「プレゼンター」であり続けたい。
よく、「大谷さん、なぜ、こんなに講師料高いの?」なんて聞かれる。そのたびに「わたしは、プレゼンターでありたいから」と答える。わたしは、ただ単に知識をひけらかしているわけじゃない。常に、「旬な話題」を提供したいと思っているし、「どうすれば難しいことをわかりやすく伝えられるか」「どうすれば、人が動いてくれるか」にこだわっているし、エンターティメントにもこだわっている。
自分の満足のために講演しているんじゃない。人の満足にこだわり続けている。
けれど、思うように行かなかったり、伝えたいことが伝わらなかったりと、いつも悩んでいる。時には、絶望したり涙が止まらなかったり。でも、1人でも心の元気な人を作りたくて、この仕事をしている。だからこそ、「税金対策に困っている」なんて講師の話を聞くと、「マインドは?」なんてツッコミたくなる。「プレゼンター」なら稼いで、税金も払って、人があこがれてくれるような存在になるべき!と、わたしは、思っている。
今、わたしは、この「プレゼンター」となる講師を作りたくて、「講師塾」というものをやっている。月1回くらいの開催だが、たくさんの人が参加してくれる。会社の役員、労働組合の役員、講師、作家からお坊さんまで、実に様々な方が参加してくれている。みんな、何らかの形で話す機会の多い人たちである。
「どうせ、話す機会があるなら、聞いてくれる相手に何かを伝えたい」とか、「相手にどうやったら感じてもらえるかを少しでも学びたい」という方たちが多い。その中には、結構有名な作家の方もいた。「いゃあ、よく講師を頼まれるんだけれど、結構、人を寝かせてしまうんだよ。くやしくてね」なんて笑っておられた。もっとも、彼は、ネタは山ほどある。一日、「講師塾」に参加されただけでも、たくさんの分かりやすくておもしろいネタができた。
わたしだって、100パーセントじゃない。時には、人を寝かせてしまうことだってある。でも、ちょっとしたテクニックやプレゼンテーションの仕方を知っているだけで、聞き手を惹き付ける確率は、ぐっと上がるもの。このちょっとしたテクニックが助けてくれる場面も実際にはたくさんある。
例えば、ポイントとしては、まず声。ボイストレーニングをするのもいいし、マイクの持ち方や姿勢でも変わる。それから、ちょっとだけ参加型にすること。これだけで、かなり変わる。
実際、講師にもよく呼ばれ、仕事も成功している人の中にも、なかなか「プレゼンター」になれない人ってたくさんいる。わたしは、そんな人たちに、「忘れられない講師」になって欲しい。そう思って、自分の講師としてのテクニックを伝授、一緒にネタ作りをしている。
なぜか?ステキな「プレゼンター」の講師がたくさんいれば、それだけ、「感じて、興味を持って、動く」人が増える。そうなったら、この国が元気になると信じているから。
世の中のたくさんの人が、「学びって楽しいんだ」「やっぱり、いろんなことに興味持つって大事だよなあ」と感じてくれたら、とっても嬉しい。
そうなると、ぺルソンも、きっともっと忙しくなりそうだ。
※「講師塾」
【日 時】:3月21日(祝)14:00~17:00
【場 所】:志縁塾セミナールーム『ふらっと』
都営地下鉄・浅草線 宝町 徒歩1分 A6出口
営団地下鉄・銀座線 京橋 徒歩3分 4番出口
JR東京駅(八重洲口) 徒歩10分
<住所:東京都中央区京橋2-11-5パインセントラルビル2F>
【参加費】:通常版48,000円⇒ 限定・価格20,000円(税込)
【定 員】 :20名 *定員になり次第、締め切らせて頂きます。
志縁塾までお問い合わせください。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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