目次
「でもね」「だけどさ」などと返していませんか?–これらは、相手の気持ちを跳ね返す言葉
子どもが何か言ったとき、「でもね」「だけどさ」などと返していませんか?
これらは相手の気持ちを受け取ることなく、跳ね返す言葉です。
子どもに共感しようという気持ちが全く感じられません。
「○○すればいいじゃん」「なんで○○しないの?」「○○しなきゃダメでしょ」などの言葉は?–これらはアドバイス
では、「○○すればいいじゃん」「なんで○○しないの?」「○○しなきゃダメでしょ」などの言葉はどうでしょうか?
これらはアドバイスですね。
言っている方は良かれと思ってアドバイスしているのです。
でも、これらにも全く共感がありませんね。
共感がないところでアドバイスしても相手の心には届きません。
なぜなら、相手は、「そんな簡単なことじゃないんだよ。なんで私の話を聞いてくれないの?私がどんなに苦しいか、ちっともわかってくれない。もういいいよ」と感じてしまうからです。
「がんばれ」「あなたならできる」「応援してるよ」などの言葉は?–これらは励まし
では、「がんばれ」「あなたならできる」「応援してるよ」などの言葉はどうでしょうか?
これらは励ましですね。
これも、言っている方は良かれと思って励ましているのです。
でも、これらにも全く共感がありませんね。
先ほどと同じ理由で、共感がないところで励ましても相手の心には届きません。
大切なのは、まずは共感してあげること
大切なのは、まずは共感してあげることです。
「そうなんだ。大変だね」「頭にくるね」と共感してあげましょう。
すると、相手は自分の中に溜め込んだことをたっぷり話すことができます。
その全てに共感しながら聞いてあげてください。
溜め込んだものを全部吐き出すとすっきりして、心が安らかになります。
同時に、共感しながら聞いてくれた人に対する信頼感が非常に高まります。
「この人はわかってくれた。自分がどんなに大変か、わかってくれた」と感じるのです。
そうなってからなら、アドバイスや励ましも心に届きやすくなります。
相手の様子をよく見て、受け入れてくれる余地がありそうなら、アドバイスは励ましをしてあげてください。
でも、まだ無理そうだったら、それは控えて、ひたすら共感に徹するようにしてください。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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