子どもの宿題を見ていたら間違いを2つ発見しました。あなたは何と言いますか?
- A「2つも違ってる。ちゃんと直しなさい」
- B「8こも合ってる。2つだけ直そう」
- C「惜しい。もったいないのが2つ。見つけたら天才」。
Aはまず頭から否定しているので×です。これでは子どものやる気を高めることはできません。
Bはまず肯定しているので◎です。最初にほめられたり肯定されたりすると、子どもはうれしいので心がオープンになります。そうなったところで、指示すると素直に聞いてくれます。
Cはまず最初に共感的な言葉があるので◎です。しかも、ちょっとしたユーモアで味付けしています。親は思ったことをすぐ口にするのではなく、BやCのように相手が受け入れやすい言葉を選ぶことが大切です。
親が「親子だから遠慮はいらない。親が何で子どもにご機嫌を取る必要があるのか?」などといった考えでいると、つい頭ごなしに否定したり叱ったりしがちです。すると、だんだん親子関係が悪くなって、子どもの反発ばかり招くようになります。
親子関係も人間関係の一つです。人間関係がよくなるためには、相手の気持ちを考えてよい言葉をつかうことが大切です。親だから許されるという思い込みはやめて、子どもを一人の人間としてリスペクトする気持ちを持ちましょう。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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