某有名国立大学の合格発表があった。合格者たちは、口々にそれぞれの夢を語り、人のために役に立つ人になりたいと喜びを語っていた。素晴らしいことであり、将来に期待したいと素直に思った。どうか、その心をいつまでも忘れることなく、将来に繋げて欲しい、溢れる才能を自分の名声や利益のために使うのではなく人のために使って欲しいと心から願う。
ある会合の席で、「私には、何も怖いものはない。だって、仕事が大変だから」と言い放った女性がいた。役職に就いた人であり、人の子の親でもある。そして、教育の現場にいる人間でもあった。仕事は大変かもしれないが、それをやっているから何も怖いものはないというとは、何とも苦労知らずの女性なのかと思った。世の中には、もっともっと多くの大変なことや人が生きる上で、本当に恐ろしいと思うことはたくさんある。たかが自分の選んだ仕事をするくらいで、何も怖いものはないということは、人生をなめているように思えてならない。それが教育現場の人間であったことはとても遺憾である。こういう人間が、他の人に仕事を任せ、良い結果は自分の成果と報告する人間に該当することは否めない。
学歴の傘の中に生き、世の中には自分だけが優秀だと思っている人がいる。どこの狭い世界にもこのような人は、一人や二人いるのではないだろうか。それは、その人間にとっては幸せなことかも知れないが、周りにいる人たちにとっては迷惑なことでもある。一歩外に目を向ければ、そこには様々な世界や出来事があり、色々な素晴らしい人たちがそれぞれの場所で、キラキラ輝きながら生き生きと歩みを進めている。その世界を知れば、自分というものがどれだけの者なのかよく見えてくるものである。人から尊敬される本物とは、謙虚さをもち、人に対する思いやりや奉仕の心をもち何よりも人との和を大切にする人ではないだろうか。
新学期を向かえ、新しい世界に踏み込む人たちが多いことでしょう。そこには様々な価値観を持った人たちがいて、戸惑いや不安を感じることも多いのではないかと思う。晴れの日ばかりではなく、凍てつく風も、冷たい雨もある。でも、どうか自分を信じて、無限の可能性に向かって歩みを進めて欲しい。社会に出れば井の中の蛙のような人に接するだろう、その時は反面教師として、外には広い世界がありそこには魅力的な人がいるということを思い出して自分を磨いていって欲しい。
人は、生まれた時に神様からプレゼントされた能力や性質、資質がある。それぞれを正しく磨いていけば、やがてそれは、その人にとっての強さや、賢さそして優しさといった武器になって、生きていく上で出会う様々な困難に逃げることなく打ち勝ち、必ず納得のいく道を歩むことができるように思う。学力面も大切なことであるが、精神的・道徳的面の育成も私たち大人は忘れてはならないように思う。年齢を重ねるだけで精神的な成長がない大人を増やさない為にも、学んだ知識を自分だけではなく、他人や社会全体に目を向けられる子どもに育てていくことを思い出すときにきているのではないでしょうか。
井の中の蛙が多い現代だからこそ
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」この言葉の大切さと奥深さを改めて感じます。
春日美奈子かすがみなこ
フリージャーナリスト
國學院大學大学院法律研究科法律学専攻修士課程修了。報道畑25年の経験を生かし、少年院や教護院(現・児童自立支援施設)での実習を通し、常に現場の”今”や”生の声”を大切にして、少年問題に取り組んでいる。
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