このたび、2008年11月1日におきまして、わたくしの事務所が移転しました。
移転といいましても、中央区の銀座1丁目から3丁目への移転です。
新しい事務所は、旧事務所から歩いてほんの3分ほどの場所です
(新しい事務所の様子は、事務所の公式サイト:
http://www.toshiyukinamai.comにてご覧いただけます)。
2009年におきましても、わたくしは、順次、
文化イベントを行っていく予定ですが、
イベント用に大型のテレビが必要であるため、
先日、秋葉原の電気街でテレビを見てきました。
人ごみの中、慌しくお目当ての大型テレビを見て回りましたが、
そうした中、ある事について考えさせられました。
その”ある事”とは、「日本の文明社会の行く末」についてです。
巷では、テレビに限らず、パソコンや携帯電話など、
新製品がどんどんと売られています。
右を向いても左を向いても、人々の関心は電気製品ばかりに集中しています。
もちろん、秋葉原は電気製品を売る街ですので、
それは当たり前といえば当たり前のことですね。
しかし、この日は、わたくし自身の心の中では、改めて、
「普段の生活において私たち人間がいかに
モノに振り回されて毎日を過ごしているか」
ということを考えさせられるいい機会となりました。
ここで一つ、考えてみましょう。私たち現代人においては、
普段の生活において、「落ち着いてしっかりと考える時間」
というものはあるでしょうか。
考える時間…、一見するとあるようにも思いますが、
実際は、ほとんどないというのが実状ではないでしょうか。
思うに、現代社会においては、
<1>「深く思索する人が少ない」
<2>「深く思索する人が少ないから、
世の中の風潮がモノに依存する傾向に陥ってしまう」
<3>「モノに依存する風潮が、”心”を疎かにする世の中をつくってしまっている」
というネガティブな構図が存在しています。
今、わたくしは、日本の企業に求められていることの一つは、
企業は、人間に”利便性のみ”を提供する商品・サービスを供給するだけでなく、
「”心”を重要視する商品・サービスを供給することに
重きをおいたビジネスに目を向ける」ということであると考えます。
ある友人の経営者は、
「今の日本の不景気は、物質社会に依存しすぎた日本人に対する警告である。
今、現実に毎日苦しい日々を送っている企業・個人は相当数存在するが、
この時期こそが、日本が再生するための”価値ある気づき”の時期。
今のこの時期において、私たちは、私たち人間にとって本当に大切なことを
再度見つめ直し、心ある社会をつくるためにしっかりと思索するべきだ!」
と言っています。
この点において、わたくしも、まったく同じ意見を持っています。
わたくしの事務所は「心不在の社会から”心存在”の社会へ」
という活動理念を掲げています。
“便利であればそれでいい”という世の中の風潮は、
一人ひとりの人間から「心の重要性」を希薄にさせるネガティブな
作用を生んでしまっているとわたくしは考えます。
わたくしは今、この困難極まりない不況の時代の潮流においてこそ、
各業界のそれぞれの企業体がより深い思索を試み、
「心ある人間社会の再生」を目指して「心あるビジネス」を
展開していくことを強く望みます。
わたくし自身も、事務所なりの活動を通して、
「心ある社会」を再生するための”一助”となるべく、毎日頑張っています。
今回、このコラムをお読みになる企業体の皆さんも、
共に「心ある人間社会の再生」を目指して、ダイナミックに
「心あるビジネス」を展開されることを願っております。
生井利幸なまいとしゆき
生井利幸事務所代表
「ビジネス力」は、決して仕事における業務処理能力のみを指すわけではありません。ビジネス力は、”自己表現力”であり、”人間関係力”そのものです。いい結果を出すビジネスパーソンになるためには、「自分自身を…
ビジネス|人気記事 TOP5
高齢者が病院に行きすぎてしまう理由
川口雅裕のコラム 「人が育つ会社、育たない会社」
「女性に下駄を履かせる」とは?
藤井佐和子のコラム 「企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方」
社会で自律的に活躍するために必要な「自己肯定感」
藤井佐和子のコラム 「企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方」
芽を摘む管理職と芽に水を与える管理職
藤井佐和子のコラム 「企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方」
会社は社長の器以上に大きくなる
宗次徳二のコラム 「宗次流 独断と偏見の経営哲学」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。