『自分自身にとって、何が必要かを追求する考え方』
これは幾度となくこのコラムで伝えてきた事ですが、
イチロー選手とマー君(田中将大選手)の共通点としても、
この事が挙げられます。
例えば、前回のWBCの大会で、
イチロー選手が感情を表にあらわす姿が見られましたが、
その姿に、国民全員が驚きました。
あれは、チームの誰よりも気持ちを前面に出し、
自分が先頭に立つことで、
チームの選手一人一人の意識を変えていたのです。
では、今までのイチロー選手ではない行動をなぜおこしたのか?
なぜ変えることができたのか?
それは、チームとして勝つために、自分の立場、役割を考えた時、
チームを自分が引っ張るということが必要だという結論を持ち、
前面に自分の気持ちを出したのだと僕は考えています。
だから皆が驚いていたのと逆に、僕はイチローらしいな、とさえ思ったほどです。
マー君(田中将大選手)も同じで、中学時代(宝塚ボーイズ)入団当時は、
どちらか言うとボーとした性格でした。
ただ、グラウンドに入ると、スイッチがONに変わり、
目つきも変わる。気合を前面に出します。
特に変わったのは、中学2年生の秋にキャプテンを任せてからでした。
イチロー選手同様、チームが勝つために、自分の立場、役割を考え、
常に先頭に立って、チーム全員を引っ張っていくようになったのです。
また、学校の生活でも担任の先生から、こんな話を聞いたことがあります。
駒大苫小牧の受験をして、無事合格が決まり、担任の先生が
「クラスメイトに合格したことを伝えようか?」と話をすると、
こうマー君は答えたと言います。
「他のみんなはまだ合格も決まっていないし、受験も終わっていない子もいる。
僕が浮かれて、みんなに迷惑をかけることができないから、伝えなくていいです。」と。
自分の存在、いま何をすべきか、何が必要かを常に考えた行動なのです。
こういう考え方ができれば、客観的に自分を捉えることができるので、
自分の調子が悪くても悪いなりに自分を修正し、
少しでもいい状態に近づけることが出来るんですね。
いい選手は、好不調の波が少ない。
それはやはり、自分の考え方、心を自分自身でコントロールしているからなのです。
奥村幸治おくむらこうじ
ベースボールスピリッツ代表
イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…
スポーツ|人気記事 TOP5
結婚と出産
武田美保のコラム 「武田VISON」
コーチ修行中
武田美保のコラム 「武田VISON」
自分の人生は誰かがどうにかしてくれるものじゃない
武田美保のコラム 「武田VISON」
本質の認識があれば、思考の違いは新たな何かを生む。
伊藤華英のコラム 「人生を前に進めるためのモチベーション活用術」
自分らしさの追求
武田美保のコラム 「武田VISON」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。