子どもを勉強好きにするには、子どもの「得意なこと」や「好きなこと」を認め、それを応援する姿勢を見せることのほかに、子どもをのせる言葉がけをすることもポイントになる。
その一つが、「パパに教えて!」「ママ、わかんないから教えてちょうだい」といった言葉がけだ。
子どもは、何かを発見したり、誰かに言いふらしたくなるような結果が出た場合、
「パパ、僕ね、学校で面白いことがあったんだよ」
「この間のテストの結果が返ってきたんだけど、ママ、知りたい?」
などと言ってくるものだ。
その際、パパやママは、「今日は疲れているから」とか「今、明日の会議用の資料をまとめているところだから」などと言って後回しにしてはいけない。
疲れていても、自宅で仕事中であっても、あるいはお気に入りのテレビ番組やDVDを見ている途中でも、数分で構わないので子どもと向き合ってほしいのだ。
「へえ、どんなこと? パパに教えて!」
「知りたい? って聞いてくるところをみると、少しは上がったのかな?」
このように、興味津々で聞くという姿勢を見せよう。
そして、その内容がたとえパパにとっては特別に面白いという内容ではなく、ほめちぎるほどの成績アップじゃなかったとしても、「それは面白いね」や「前より七点もアップしたのね!」と肯定的な受け止め方をしてほしい。
そして、子どもをのせるもう一つの言葉が「パパはかなわないなあ」や「お母さんじゃあ、ここまでできないなあ」だ。
子どもから見れば、大人のパパやママが、「すごい」と認めてくれたことは何よりの自信になる。
「猿もおだてりゃ木に登る」ではないが、どんどんのせれば、子どもはますます、のせられた分野が好きになっていくに違いない。
清水克彦しみずかつひこ
びわこ成蹊スポーツ大学特任教授
文化放送入社後、政治・外信記者を経て米国留学。帰国後、ニュースキャスター、南海放送コメンテーター、報道ワイド番組チーフプロデューサー、解説委員などを務める。大妻女子大学や東京経営短期大学で非常勤講師を…
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