前回までのコラムでは、健康的なカラダを手に入れ、磨き、自分の色を知り、男は男らしく、女は女らしくすることがモテるようになるために重要なことというお話をしました。
今回は、それに加え、自分の美点や欠点を知ることの重要性をお話したいと思います。美点とは、自分が美しいと思う部分。欠点とは、自分が見せたくない部分。美点をさらによく見せ、欠点はカバーすることで、洋服はさらに素敵に見せることが出来ます。
脚が太いことを欠点と感じているなら隠すことが出来るし、逆に脚が細いと思うなら出して見せることができます。ストッキングの選ぶ色や濃度ひとつで、脚を細く見せるようにすることもできます。自分にとって、どこを見せて、どこを隠すのか?自分の美点や欠点を知ることもまた、モテるようになるために欠かせないポイントです。
また、痩せていることを美点と思い込んでいる女性も大勢いらっしゃいますが、それは、実は女性だけの勘違いということもあります。スーパーモデルのように痩せていることが美しいと勘違いしている女性もいますが、男は、自分たちが持っていない、女性らしい丸みのあるカラダに魅力を感じているのです。丸みのある柔らかい女性のカラダを抱きしめたときに、安心し、心地よく感じるのです。そして愛しく感じるのです。
「なんで日本の女性はあんなに痩せたいと思うのか?美味しい料理だからこそ一緒に食べ、それを共有して楽しめるのに、本当にオカシイ」という声を欧米人からも聞くことがあります。日本人の女性は、ガリガリすぎると。欧米では、ガリガリの女性をセクシーとは言いません。グラマラスな肉体の女性を、セクシーと言うのです。
そして、ガリガリの女性は年齢を重ねていくと、ポッチャリしている女性より、確実にシワが増える傾向もあります。痩せること、ダイエットすることに躍起にならず、食事を楽しんだり、女性らしい丸みのあるカラダを手に入れたりすることに躍起になった方がいいのではないでしょうか?
あくまでも若く、痩せているのが良いとされるのが日本の文化だとしたら、欧米では、年相応の深みのある女が、いい女とされています。男性もそうです。経験、刺激、努力、訓練、年齢の積み重ねで、人は素敵になっていくのです。これもまた男女関係なく、モテるようになるために、とっても重要なことだと思うのですが、いかがでしょうか?
干場義雅ほしばよしまさ
ファッションディレクター
東京生まれ。スタイルクリニック代表取締役。三代続くテーラーの家に生まれる。「POPEYE」でモデル、BEAMSで販売を経験後、出版社へ。「MA-1」、「モノ・マガジン」、「エスクァイア日本版」などの編…
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