本格的な紅葉シーズンを迎えました。
紅葉は、秋の気温と関係しており、気温が低い時期は早まり、高いと遅くなるそうですが、今年は9月中旬まで太平洋高気圧の勢力が強く夏の日照が十分であったため、全国的に昨年より色づきは良好でとても見応えがあるようです。
仕事で軽井沢を通過する際、車窓から見た赤や黄色の色とりどりのコントラストの美しい風景に思わず見とれてしまう自分がいました。その風景は、寒い空気の中で、色とりどりの毛糸で編みこまれた温かな手編みのセーターをみているようでもありました。
ふと紅葉を見ながら「ボロは着てても心は錦」というフレーズを口ずさんでいました。
皆さんはこの唄をご存知ですか?私がまだ幼い頃流行った水前寺清子さんの『いっぽんどっこの唄』の前フレーズです。その唄は、星野哲郎さんの作詞で、
ボロは着ててもこころの錦
どんな花より きれいだぜ
若いときゃ 二度ない
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何はなくても 根性だけは
俺の自慢のひとつだぜ
春が来りゃ 夢の木に
花が咲く 男なら
行くぜこの道 どこまでも
少し端折りましたが、このような詩であったように思います。
昔の人たちが何を人として大切にしていたかということがよく分かる唄ではありませんか。外見や見た目のマジックよりもその人が持つ、心のあり方、心の軸をしっかり持ちながら歩みを進めることの大切さがひしひしと伝わってくるように思います。
紅葉は一年の木々の締めくくりでもあります。その色づきは人の歩みにもにているように思います。
それぞれが、それぞれの場所で精一杯生き、やがてそれぞれの色をつけて地に帰ります。どんな色を織り成すかは、それぞれがどう生きたのかにも繋がるように思えてなりません。
日々の生活そして人生には、いろいろな事が起こります。どんな時も心を折ることなく、その先に見える希望を抱きながら心の軸をしっかりと持ち、どんな時も目の純粋な輝きを失わずに前を向きながら歩みを進めていきたいものです。
今年も残り僅かとなりました。最後まで頑張って自分なりの色合いを醸し出したいものですね。皆さんは、今年最後をどんな色で染めますか?
春日美奈子かすがみなこ
フリージャーナリスト
國學院大學大学院法律研究科法律学専攻修士課程修了。報道畑25年の経験を生かし、少年院や教護院(現・児童自立支援施設)での実習を通し、常に現場の”今”や”生の声”を大切にして、少年問題に取り組んでいる。
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