ケニアの首都ナイロビで働く若者たちの笑顔は情熱に
溢れていました。
今回お邪魔したお店はニャマチョマ屋さん。ニャマチョマ
とはスワヒリ語で焼き肉を意味し、ケニアでもっとも人気
のある食事の一つでありました。
このニャマチョマ屋さんのメニューの中で人気の肉は
ヤギ肉と牛肉。店頭には巨大な肉のかたまりがかかげ
られ、お客さんの希望に応じて部位や大きさを選んで
くれていました。
このお店で働く店員たちは10代から20代の若者たち。郊外からマタトゥーと呼ばれる乗り合いバスで通勤してきます。仕事につくことは熾烈な競争社会となっているケニアでは大変な労力と技術、誠実さを問われます。仕事への対価となる平均収入は月収約5000円の方々が大部分を占めていました。若者たちの労働時間は一日約9時間、週休1日、時給に換算すると約100円前後。大家族を支える若者たちにとって、安定した仕事を得ることは生きる上での最重要課題となっていました。ニャマチョマ屋は大盛況で、連日店に人が集まってきます。若者たちは、お客さんを自分のお店にひき込もうと新鮮な肉の説明を丁寧に伝えていきます。お客さんが増えれば増えるほど、時給にプラスとしてチップの代金も入ってくる、若者たちは必死に営業活動をしていました。店の外には肉をきるためのナイフを研いでくれる研ぎ師の男性が仕事を求めて常駐していました。
アフリカの中では裕福な国と呼ばれているケニア。アフリカ大陸全土で繰り広げられる戦争や飢餓、貧困の問題がアフリカ大陸のイメージにつながっている悲しい現状がありますが、日本を含めた諸外国にとってアフリカとのつながりはアフリカ大陸からもたらされる豊富な資源、それは私たちの日常生活を豊かに、そして安定させてくれる大切な力となってくれています。21世紀はアフリカ大陸という大きなくくりだけではなく、一国一国とのつながりがより大切にされてきています。アフリカの国々は表情や特徴が異なり、大きな魅力を兼ね備えています。ケニアで働く若者たちの日常を追うことでアフリカを知る大きな原動力となりました。
渡部陽一わたなべよういち
戦場カメラマン
1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…
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