私は、親も先生も”後伸び”と”大器晩成”を大切にして、子どもを長い目で見ることが大切だと思います。
明治維新で大活躍した坂本龍馬は、子どものころ気が弱くてよく泣いていたそうです。
ところが、その後ぐんぐん伸びて体も精神も立派になり、大きな仕事を成し遂げました。
進化論で有名になったダーウインは、昆虫採集や狩りに夢中になり、学校の成績はひどかったそうです。それで、一家の恥とまで言われたそうですが、後にはたいへん立派な学者になりました。
「開運!なんでも鑑定団」で有名な北原照久さんは、小学生のときの成績が体育のほかはすべて1だったそうです。でも、大好きな分野を伸ばしで、コレクターとして世界的に有名になりました。また、玩具博物館の館長でもあり社長でもあります。
こういう例は有名人だけではなく、私たちの周りにもいっぱいあります。私の小・中学校の同級生で、会社を5つ経営している人がいますが、彼は子どものころ勉強はまったくできませんでした。
私の教え子でも、子どものころはけっこう手がかかって大変だったけど、後で伸びて、今は県立学校の職員としてがんばっている人がいます。
このように、子どもはみんな後伸びの可能性を持っているのです。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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