今月も実践編と題し、僕の私物の中から、実際に使えるモテるアイテムをご紹介していきたいと思います。
今回はというと、アイロンの話です。「え? 干場さん、アイロン? どこがモテるアイテムなの?」とお思いの方もいるかもしれませんが……。ノン! ノン! ノン!アイロンがあるとないとでは、モテ方が格段に変わるのであります。
だって、シワシワの洋服を着ている人とデートしたくないでしょ?どうせだったら、綺麗な洋服を着ているほうが、清潔感があっていいじゃないですか?
ということで、今月ご紹介したいのは、この「ティファールのフリームーブ」というアイロンです。これね、最近出会ったのですが、めちゃくちゃ、優れものなんです。
僕はどんなことがあろうと、必ず毎朝アイロンをかけることが日課でして。本当に毎日のように使うので、アイロンがどうしても痛みやすい。そこで、最近、購入したのがコチラなんですが。とにかく、スチームのパワーが半端じゃないのと、大きさがいいんです。
スチームしか使わないので、スチームの威力は大事。また布地との設置面が大きいので、素早く、美しく掛けられるで気に入ってるんです。スーツやシャツはもちろん、ポケットチーフ、ジーンズやTシャツまでアイロンをかけます。イタリア人も、ジーンズやTシャツまでアイロンをかけるんですよね。流石は、お洒落の国の人ですよね。
そうそう、僕の父、祖父、曽祖父は、テーラーというスーツを作る職人でした。10kgある重いアイロンを自由自在に片手で動かすために、100kgのバーベルを毎日のように持って、カラダを鍛えていました。そんな姿を幼い頃から見ていたからでしょうか。アイロンをかける男の姿に、モノを大切にしている姿に、スーツに命を吹き込んでいる姿に、美しさを感じるんです。
いくら洋服が上質で、値段が高くて、綺麗で、美しいものだとしても、美しく着ないと素敵には絶対に見えません。特にスーツやシャツに入っているシワが許せないんです(笑) 着ていくうちに出きる「着ジワ」は、美しいからいいのですが、畳みジワや折れジワは美しくない。
折り目も正確な位置に入っていないと、美しく見えません。シワや折り目だけでなく、アイロンの当てかたひとつで、スーツのジャケットのラペルや肩の美しさは変わります。
ちなみに、僕のアイロンワークは、自画自賛ですが、かなりのものだと思います。
さらに、ちなみにですが、アイロン台は、背の高いものが素敵です。さらに、さらに、ちなみにですが、スタジオとかでアイロンかけていると、「アイロンかけているスーツ姿の干場さんって、素敵ですね」とか仕事で出会った女性に言われます。ほらね、意外にも、アイロン上手ってモテるんです。
アレ!?真に受け過ぎですか??(笑) そうそう、値段は2万3000円ぐらいが定価だったような。たった2万円でモテるようになるなら、安いと思うのですが、いかがでしょう?
干場義雅ほしばよしまさ
ファッションディレクター
東京生まれ。スタイルクリニック代表取締役。三代続くテーラーの家に生まれる。「POPEYE」でモデル、BEAMSで販売を経験後、出版社へ。「MA-1」、「モノ・マガジン」、「エスクァイア日本版」などの編…
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