親も先生も、自分が子どもだった頃のことを忘れ果てている人が多いようです。あなたはいかがでしょうか?子どもと関わっている人は、一度、自分が子どものころのことを思い出してみるとよいと思います。
当たり前のことですが、あなたも以前は子どもでした。そして、毎日しょうもないことをたくさんしていましたし、同じ失敗を性懲りもなく何度も繰り返していたはずです。
嘘もついたしズルもしたはずです。怠けたりサボったりもしたはずです。できないことや苦手なことがたくさんあったはずです。
でも、大人になった今ではその頃のことは完全に忘れて、子どもに対してとても偉そうに振る舞っています。さも、生まれたときから何でもしっかりできていたかのように。
あなたが子どもだった頃、親や先生の理不尽な言葉で度々傷ついたこともあったのではないでしょうか?「そんな言い方しなくてもいいのに。なんで、こんなひどいことを言うんだろう。もっと言い方に気をつけて欲しい」。このように思ったこともあるはずです。
でも、いつの間にかすっかり忘れてしましました。そして、今では子どもに同じような言葉をつかって、子どもを悲しませています。
ぜひ、一度自分が子どもだった頃のことを思い出してみてください。そうすれば、理不尽な振る舞いはできないはずです。
そして、あなたが子どもだった頃にあなたを喜ばせてくれた大人のことも思い出してみましょう。そういう人を真似して子どもを喜ばせてあげてください。
大人は子どもに比べて圧倒的に強い立場にいますし、いろいろな面で高い能力を持っています。それらを子どもを悲しませることに使わないで、楽しませ喜ばせることに使ってください。子どもにもっとたくさんの笑顔をもたらして、幸せにしてあげてください。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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