脳科学によると脳には男の子脳と女の子脳があるそうです。そして、男の子脳の子は育てにくい面があるとのことです。なぜなら、男の子の脳の特質として、たとえば次のような面があるからです。
やりたいことしかやらない、やるべきことをやらない、イヤなことは後回し、切り替えが下手、騒々しくて乱暴、落ち着きがなく動き回る、話を聞かない、何度言っても効果がない、先を見通せないので段取りが悪い、人の気持ちや空気を読めない、意思の伝達が苦手、いつまでも幼稚、物の管理ができない、自己管理ができない…。
女の子でも男の子脳の度合いが高い子がけっこういて、そういう子は、こういう育てにくい部分をかなりもっているそうです。
ところで、これらの育てにくい面の中に、後で伸びるための要素が潜んでいるそうです。たとえば、やりたいことしかやらないのは主体性でもあります。
落ち着きがなく動き回るは活力であり、イヤなことは後回しというのは神経が図太いということでもあります。
つまり、今、育てにくくて大変という子も、それはその子がダメなのではなく、男の子脳の度合いが高くて後で伸びる要素をたくさん持っているということなのです。
ただ、その裏表であるちょっと大変な部分が先に出ているだけなのです。ですから、こういう子は長い目で見てあげることが肝要です。
このコラムの39回目でも書きましたが、現在の日本では、子どもの促成栽培が流行り過ぎています。それよりも、大器晩成や後伸びなどの言葉をもっと大切にしていきましょう。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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