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2021年02月05日

中小企業は今こそDXに着手すべき

2度目の緊急事態宣言が出され、経済は大きな打撃を受けていますが、特に地方や都市部の中小企業でその影響は深刻とされています。一部の業種へは補償などの措置もとられていますが、経済全体を支えるには不十分でしょう。そのような中、大手企業ではデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが加速しています。

しかし、今喫緊の課題としてあるのは、日本を支えている中小の事業者(特に地方)をいかにデジタルに移行させるか、ということではないでしょうか。大手企業と違い、IT関連のスタッフも限られる中小企業では、大手が取り組んでいるような本格的なDXへの取り組みは不可能です。しかし、だからといって何もしなくて良い、ということにはなりません。むしろ、コロナで大変なこの時期こそチャンスと捉え、DXへの道筋を見つけることで、コロナを乗り越え、コロナ収束後のV字回復を目指すことができるのではないでしょうか。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の訳は「デジタル変革」であり、とにかくビジネス構造を変えることが必要だ、小手先のデジタル化はDXではない、という主張もありますが、私自身はハードルを上げすぎるのは逆効果だと考えています。大きな変革も、小さな第一歩が無ければ始まりません。今の日本の現状は、その第一歩すら踏み出せていない企業がまだまだ多い、ということではないでしょうか。AIやクラウドも大事ですが、それよりも「デジタルの視点でビジネスを見直す」というスイッチの切り替えこそが重要であり、それさえ上手く行けば、後は自社の置かれた状況や業務内容、担当者のスキルなどに応じたデジタル化/DXが勝手に進んで行くはずです。

必要とされているのは、「まずは取り組みを始めること」なのです。その先にこそDXというゴールがあるわけで、第一歩を踏み出さなければ、そこにはいつまで経っても到達できません。

しかし、そういった中小の事業者が独自に講師を招いてDXについての知見を得るというのは難しいことです。そうであれば、地方の自治体や商工会議所、あるいは青年会議所などが「はじめやすいDX」についてのセミナーを開催してはどうでしょうか?オンラインであれば、スマホで参加でき、感染のリスクもありません。とにもかくにも、まずは始めてみることが大切なのではないでしょうか。

大越章司

大越章司

大越章司おおこししょうじ

株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役

外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…

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