二十四節気で立夏といわれる頃から、新緑が輝き、風もさわやかになって、少しずつ夏の気配が感じられます。澄みわたった青空に輝く太陽、木々の緑に「清々しい」という言葉がびったりな季節になりました。
「清々しい」は、人がさわやかで気持ち良いと感じる時に多く使われます。また万人に好まれる、すなわち好感度の高さを表す際にも用いられる言葉です。
私達は、日常の情報の多くを視覚によって認識しています。その中でも色は、考える前に反応してしまう本能に直結した刺激です。「清々しい」という感覚も好感度も、色彩に大きく影響されているのです。例えば、紫の洋服を着た人を見て、第一印象で清々しいと感じる人はあまりいません。
それでは、「清々しい」色とはどんな色なのでしょう?
色彩連鎖では、清潔感を連想するホワイト、澄んだイメージを想像させるライトブルー、初夏の季節感を与えるアップルグリーンなどがその代表といえるでしょう。また、ロイヤルブルーのような鮮やかな青とホワイトをベースに、ライトグリーンをアクセントにした配色なども「清々しい」イメージです。
色は本能直結の情報ですから、生理と心理(感情)に無言で働きかけます。色によって体感温度は変化しますが、「清々しい」色は、暖かみを感じる暖色よりも、涼しく感じる寒色よりです。また、暗さや重さを感じる色よりも、鮮やかさや明るさ、軽さを感じる色です。
好感度の要素別に「清々しい」色を使い分け、相手に自分の感情を届けることもできます。
1.清潔感…ホワイト、ライトブルー、ブルー
2.誠実さ…ホワイト、ブルー、ネイビー
3.優しさ…ライトグリーン、アップルグリーン
4.健康的…ライトブルー、ブルー、ライトグリーン
5.信頼感…ブルー、ネイビー
特に、ブルー(青)は世界共通して好まれる色。ライトブルーはストレスフリーな色といわれています。また、ホワイトとブルーは日本人に一番好まれる色です。
「清々しい」色を装うことは、自分も心地良くなり、また、好感度を上げることにも繋がりますから、あなたのワードローブに取り入れてみませんか?ストレスを感じたり、暗い気分になりそうな時にも、「清々しい」色でモチベーションアップしましょう。
(写真:REX)
ファッションアイコンとしても、世界の注目の的である英国王室ケンブリッジ公爵夫人、キャサリン妃。万人に好かれる「清々しい」色と、好感度の高い色使いの達人です。シンプルなスタイルながら、皇太子妃としての存在感の表現には、いつも感動します。どのブランドを身に着けているかが、いつも話題の中心になっていますが、繊細な色彩感覚を持つキャサリン妃の「送り手の心を、言葉を介さずに相手に届ける」色の使い方に、ぜひご注目ください。
色彩のチカラでイメージのヴァリエーションを増やして、あなたの毎日を楽しく明るくポジティブに…Color Empowers You!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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