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コラム 教育

2014年05月23日

お手伝いが続かないのは、子どものせいではなく親のせい

 何らかの家事など、一定の仕事・お手伝いを継続することは、子どもの成長にとって大きなプラスになります。
 自分がいい加減にやれば家族に迷惑がかかります。サボればみんなが困ります。反対に、自分ががんばれば家族みんなのためになり、感謝もされます。
 ですから、責任感、注意力、集中力、工夫する力、自己コントロール力などが身についてくるのです。
 それに、自分はみんなの役に立っているという事実が、子どもの内面に大きな自信を育み、自己肯定感が高まります。
 子どもが一定の仕事を続けるためには、親や家族の見届け、励まし、感謝、ほめる言葉などが必要不可欠です。それがあれば子どもは続けられます。
 子どもが続けられないのはそれがないためであり、子どものせいではありません。
 特に大事なのは毎日の見届けです。つまり、やるべきことをやったか見てあげて、やってあればほめたり感謝したりすることです。
 もしやってなければ、やらせてからほめたり感謝したりします。やってないときも、「なんでしっかりやらないの! サボっちゃダメでしょ」などと感情的に叱る必要はありません。
 見届けをしていてもなかなかうまくいかないときは、そもそも仕事内容に問題がある可能性があります。親の観察力とマネジメント力が欠けていると、無理な仕事内容のまま放置して叱り続けることになります。
 親が観察力とマネジメント力を発揮して、その子に合う仕事にしてあげてください。たとえば仕事を軽くしたり、やりやすく工夫したり、別の仕事にかえたりなどです。
 大事なことをもう一度繰り返します。お手伝いが続かないのは子どものせいではなく、親のせいです。続けられるようにしてあげて、自信を持たせてあげてください。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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