何らかの家事など、一定の仕事・お手伝いを継続することは、子どもの成長にとって大きなプラスになります。
自分がいい加減にやれば家族に迷惑がかかります。サボればみんなが困ります。反対に、自分ががんばれば家族みんなのためになり、感謝もされます。
ですから、責任感、注意力、集中力、工夫する力、自己コントロール力などが身についてくるのです。
それに、自分はみんなの役に立っているという事実が、子どもの内面に大きな自信を育み、自己肯定感が高まります。
子どもが一定の仕事を続けるためには、親や家族の見届け、励まし、感謝、ほめる言葉などが必要不可欠です。それがあれば子どもは続けられます。
子どもが続けられないのはそれがないためであり、子どものせいではありません。
特に大事なのは毎日の見届けです。つまり、やるべきことをやったか見てあげて、やってあればほめたり感謝したりすることです。
もしやってなければ、やらせてからほめたり感謝したりします。やってないときも、「なんでしっかりやらないの! サボっちゃダメでしょ」などと感情的に叱る必要はありません。
見届けをしていてもなかなかうまくいかないときは、そもそも仕事内容に問題がある可能性があります。親の観察力とマネジメント力が欠けていると、無理な仕事内容のまま放置して叱り続けることになります。
親が観察力とマネジメント力を発揮して、その子に合う仕事にしてあげてください。たとえば仕事を軽くしたり、やりやすく工夫したり、別の仕事にかえたりなどです。
大事なことをもう一度繰り返します。お手伝いが続かないのは子どものせいではなく、親のせいです。続けられるようにしてあげて、自信を持たせてあげてください。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
教育|人気記事 TOP5
勉強を好きにさせたいなら学習マンガがオススメ
親野智可等のコラム 「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
兄弟を比べて叱ったりほめたりすると、子どもは親の愛情を疑うよ…
親野智可等のコラム 「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
夢を持てない若者たち
春日美奈子のコラム 「子育て、自分育て」
条件つきでなく無条件にほめる言葉を贈ろう
親野智可等のコラム 「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。