ここまで、Webマーケティングにおけるさまざまなチャネルや手法をご紹介しました。なんとなく、Webマーケティングのイメージを持って頂けましたでしょうか?
これまでの記事の中でも何度か触れましたが、YouTubeなどの動画配信サービスを使って店舗のプロモーションを行うことも多くなっています。外出が抑制されている今は、自宅でテレビか動画配信を見る人が増えているためです。
特にコロナ禍で自粛を余儀なくされた飲食店などのオーナーやシェフが配信を始める例が目立っており、数十万人の登録者を抱える人気シェフも出始めました。また、コロナ禍以前から人気のあったレシピ紹介などでも、コロナ禍の巣ごもり需要で登録者を増やしています。
このコラムをご覧の皆様の中にも、YouTubeに興味をお持ちの方はいらっしゃるかも知れません。ただ、動画は文章に比べて制作の手間が段違いであることは、容易に想像がつくかと思います。これまでご紹介したブログやSNSとは異なり、やるからには明確な方針と戦略が必要です。
まず最初に決め無ければならないのが、「目的」です。このコラムはユーチューバー育成のためのコラムでは無いため、これを読んでいる人の目的は、YouTubeでお金を儲けることではなく、お店を知ってもらうこと、お店に来てもらうことでしょう。そうであれば、広告を入れる必要はありません。
よく、「せっかくやるのだから、少しでも儲かった方が良い」と考える人がいますが、YouTubeで多少なりとも収益を上げるためには、情報発信とはレベルの違う努力をしなければなりません。そもそも、一定のチャンネル登録者を得るまでは、広告を入れることすら不可能です。
次は、コンテンツです。お店の宣伝や、新製品の紹介などが好まれないのは、他のメディアと変わりません。動画は斜め読みができませんから、一定の時間を視聴者から奪うことにもなるため、見終わって「ああ、面白かった」「見て良かった」「ためになった」などの印象を残さなければ、次に見てもらえるかどうかわかりません。そのために必要なのが、どのようなことをどれくらいの頻度で上げていくかという「戦略」です。
また、ビデオですから、映る人の「見栄え」や「ノリの良さ」に加え、カメラ位置の工夫や録音技術、編集のセンスなどが求められます。なかなか簡単に始められるものではありません。逆に、これまで写真やビデオ撮影が好きで、機材やノウハウを持っているのであれば、チャンスは大きくなるでしょう。
いろいろ書いてきましたが、YouTubeに代表されるビデオコンテンツは、うまく運用できれば大きな効果を生みますが、コンテンツ作りが非常に大変と言うことです。他のメディアとは違い、それなりの準備と投資が必要になることを覚えておきましょう。
大越章司おおこししょうじ
株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役
外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…
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