ファッションやインテリアなどのイメージ表現でよく使われる言葉のひとつであるシックとは、具体的にどんなイメージなのでしょう?
イメージがとても幅広く、あいまいで、とらえどころが難しい言葉なので、その解釈はさまざまです。シックなファッションといっても、あなたが思い描いているイメージが、相手に伝わっていないことも多いかもしれません。クライアントには表したいイメージを必ず聞くのですが、表現する言葉と具体的イメージには差があることも多く、シックはその最たる例かもしれません。
では、「シック」と聞いてあなたは何色をイメージしますか?黒やグレーなどの地味色と答える人もいれば、ペールトーン色のような、淡く明るい穏やかさを感じる色をイメージする人もいるでしょう。
今回はシックな色を読み解いて、表現してみましょう。熟練・技術が語源であるCHICはフランス語です。英語では上品な、垢抜けした、という意味を持ちます。ファッション用語では、上品で洒落ているさま、洗練された落ち着きのあるイメージ、とされます。熟練、上品、洗練・・・それぞれ心理的な意味合いを色濃く含むので、解釈の幅や違いが生じやすい言葉なのです。裏を返せば、感覚で語れるアバウトな表現でもあります。
私の考える「シック」とは、成熟した雰囲気を持つが、不要なものを省いたシンプルさの中に、個性を上手く盛り込んだイメージです。
【CHIC】
つぎに、具体的に「シック」な人をご紹介します。トップモデルからファーストレディに転身したカーラ・ブルーニ・サルコジは、シックな色使いにトレンドや個性をスパイスにした、私の考える「シック」の達人です。
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写真:REX/Sipa Press)
一見とてもシンプルですが、微妙な配色のグラデーションが上手く、形や素材、アクセントなど、どこかに必ずカーラらしさがあります。心理的意味合いを多く含むといいましたが、存分にファッションを楽しんだ人だからこその見極めと、引き算の美学、そして個性を存分に生かせるポイントをあしらうのが「シック」の王道だといえるでしょう。ブラックスーツをそのまま着るのではなく、小物やアクセサリー、バックやベルトなどで個性をコーディネイトしてみてください。たくさんのファッションサンプルや商品を見て、自分の個性は何で表現できるのかを、日々感じてみてください。
「シックだけれど、あなたらしくて素敵ね」と、いわせることが『シック』の真髄だと思います。もちろん、纏う色もあなたの個性を発揮できるツールの大きな役割を担います。
色彩のチカラでイメージのヴァリエーションを増やして、あなたの毎日を楽しく明るくポジティブに・・・Color Empowers You!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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