新年明けましておめでとうございます。今年も一緒に彩色兼備を目指しましょう!
新しい年の始まりということで、配色には欠かせない「ニュートラル」をテーマに選びました。ニュートラルとは中立という意味ですが、相対するものを繋ぐ中間的なイメージがあります。ファッションカラーでのニュートラルも、「つなぎ」や「調和」の意味合いを持ち、具体的には時代や世代、流行に左右されずに活用される色のこと、主に無彩色(純粋な無彩色は白~黒まで)を指します。
また、ファッション業界では無彩色に限りなく近いくすんだ色みのことをオフニュートラルカラーといい、淡いベージュ、アイボリー、薄いピンクやクリーム色、カーキ、最近ではアイシーブルーやグレージュなど、トレンドに関係なく万能に、そして「つなぎ」として使える色です。
料理でも、素材を混ぜ合わせる時にまとまりやすくするために加える「つなぎ」がありますが、まさにファッションでの「つなぎ」がニュートラルな色といえるでしょう。
おしゃれな印象を受ける人は、このニュートラルカラーとオフニュートラルカラーの配色がとても上手です。ファッションは個性ですから、他の人に似合っても自分には似合わないこともありますし、これが正解ということはありません。しかし、配色さえ上手くなれば、どんなに難しい色でも着こなせます。
逆に、どんなに高い洋服を着ていても、配色を間違えたとたん、台無しになってしまうのです。これは前々回のコラム「シック」でお伝えした、「見極め」と「引き算の美学」においても大きな役割を担うのがニュートラルな色だといえるでしょう、脇役でありながら。個性を生かす最も重要なポイントとなるのが「ニュートラルカラー」なのです。
今回はニュートラルカラー使いの上手なファッションをご紹介します。
引き算の美学の達人は、サラ・ジェシカ―・パーカー。パープルのグラデーションは派手すぎたり、老けてしまったりと、配色のバランスがとても難しい色。ニュートラルカラーにグレーを使い、彼女らしい見事なスタイリッシュ感を醸しだしています。
等身大でお手本にできると人気のソーシャライトであるオリヴィア・パレルモ。上品さを欠かさないカジュアルファッションは、ニュートラルカラー使いの上手さならではです。オリヴィア・パレルモの着こなしは「ニュートラル」の、とても参考になりますからチェックしてみてください。
2015年はカラートレンド的にも配色の巧拙さがトレンドを極めるポイントになりますが、ニュートラルな色を味方にしておけば大丈夫。着こなしの幅が広がるとともに、あなたの個性をもっと魅力的に表現できることでしょう。
今年も、色彩のチカラでイメージのヴァリエーションを増やして、あなたの毎日を楽しく明るくポジティブに・・・Color Empowers You!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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