最近、かなりシヨックな出来事があった。
「いつか会える」
「そのうち会える」
と、思っていた人が続けて亡くなった。ひとりは、俳優の今井雅之さん。彼は、年齢も近かったこともあって、30代は、よく一緒に飲んで遊んだ。ニューヨーク・ブロードウェイでも大成功となったカミカゼ特攻隊を題材にした芝居、「THE WINDS OF GOD」のチケットなど初期の頃には、販売の手伝いをさせてもらった。彼の情熱と、芝居の内容に感動し、何度も何度も彼のお芝居を観に行った。また、何人もの仲間を彼に紹介したくて、彼の芝居に連れて行った。
彼との間には、一人、仲の良いプロデューサーがいた。そして、プロデューサーが亡くなった頃から次第に疎遠になっていった。
「元気でやっていたら、またいつか会える」
くらいに思っていた。今井さんの活躍をテレビやメディアで見ると、自分のことの様に嬉しくなった。
まさかのまさか、54歳で亡くなるなどと夢にも思っていなかった。実際、わたしと年齢も2歳しか変わらない。突然の訃報に、愕然とした。
続けて、今いくよさんの訃報。吉本興業時代、20代のわたしは彼女の部屋の合鍵を持っていた。夜遅い仕事の時などは、よく泊まらせてもらった。面倒見の良い人で、わたしたち若手マネージャーや売れない芸人さんたちをよく食事に連れいってくれた。また、吉本を辞めてからも、彼女たちのラジオ番組の構成の仕事をお手伝いしていた。
「老後、売れなくなっても、寂しい思いをしたくないし・・・」
と、言っていた彼女の相談に乗って、開業医だったわたしの父が不動産を紹介したりしていた。わたし自身も、
「何なら、老後の面倒くらい見ますよ」
などと笑っていた。ところが、彼女の老後は来なかった。67歳だった。
こんな現実が続くと、やっぱり思う。
「わたしは、何歳まで生きていて・・いいのかなあ?」
そんなことを考えだすと、
「やり残したことを持って死にたくない」
そんな言葉に行き着く。実際に、
「人生の中の一番のリスクは、やり残したことを持って死ぬこと」
だと、わたしは、思っている。
まだまだやりたいことがいっぱいある。学びたいこと、知りたいこと、やってみたいこともある。何よりも、日本が良い国になることを見届けたい。世界が良くなると信じて見届けたい。だから、伝えたいこともいっぱいある。行動したいことも山ほどある。読みたい本も漫画もあれば、見たい映画もDVDもある。
わたしは、死んでいる暇はない!(笑)
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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