【仕事が楽しくなる秘訣】
弊社エ・ム・ズは、人材教育研修を行う会社です。社員全員が女性、さらに全員が口をそろえて「仕事が楽しい!」といっている、ちょっとユニークな会社です。今回はその秘訣”ドリームマップ”をご紹介したいと思います。
ドリームマップとは「夢への地図」、夢や目標を達成するためのツールです。台紙の上に、自分の好きな物や大切な人達、会社や社会の様子を表現し、自分がどこへ向かおうとしているのかを明確にするビジュアルツールなのです。(写真参照)
エ・ム・ズ事務所の壁は、このドリームマップで彩られています。あまりのカラフルさに、初めて訪れた方は「すごいですね」と驚きの声をあげられます。ひとりひとり自分のデスクに向き合う形で貼られており、仕事中にふと視線を上げると目に飛び込んでくるようになっています。社員全員が「仕事が楽しい!」と断言するのは、このドリームマップを原動力にしているからなのです。
【快楽追求タイプと苦痛回避タイプ】
少し話題を変えます。みなさまは何を原動力に仕事をなさっていますか?「~のために仕事をする」というときの、「~のため」に当たる部分が原動力です。この原動力には二種類あり、ひとつ目は「快楽を追求するため」に仕事をするタイプ、ふたつ目は「苦痛を回避するため」に仕事をするタイプだといわれます。
たとえば、ある人は「安定」を快楽だと感じて快楽を追求するために安定した大きな組織で働き、また別のある人は「安定」を苦痛だと感じて苦痛を避けるために転職をしたり起業をしたりします。また、同じ「仕事で得た報酬で買い物をする」に対しても、ある人は買い物が「楽しい」から仕事をがんばろうと思い、ある人は買い物ができなくなったら「つらい」から仕事を辞めずにいようと思います。
全く同じ行動をしている人が二人いたとしても、その二人の行動の理由(原動力)は、二人でそれぞれ異なるかもしれない。一人はその行動をすることに快楽を感じているのかもしれないし、もう一人は、何か別の苦痛から逃れるためにその行動をしているのかもしれないのです。あなたはどちらのタイプでしょうか。
【ドリームマップの仕組み】
同じ「仕事をする」のであれば、苦痛から逃れるためよりも、快楽を追求するためを原動力にしたら、活き活きと取り組めるのではないでしょうか。ドリームマップは快楽を追求して仕事を楽しくするためのツールなのです。
ドリームマップは一見すると、写真や雑誌の切り抜きがランダムに貼ってあるだけのように見えるのですが、その配置に意味があります。台紙を四分割し、4つのエリアに意味を持たせてあります。台紙の中央には目標を記入し、目標が達成できたら、どのようなよいことやハッピーがおきるかを(1)自己(物質)、(2)自己(精神)、(3)他者への貢献、(4)社会への貢献という四つの側面から描いていきます。
中央部分に記入する目標は、ワン・ツー・スリーの法則から導き出されています。
1.(ワン)自分が現在、置かれている状況を分析し、
2.(ツー)自分が将来なりたい理想の姿を考え、
3.(スリー)その差を埋めるために行動、つまり「仕事」「勉強」「練習」をする、
というものです。
なりたい理想の姿を目的(最終ゴール)とすれば、そこへ向かうための通過点として1年後、3年後、5年後の目標を設定します。そして、どの地点でもよいので、目標を決め、ドリームマップを作成するのです。
もちろん、ドリームマップを作成したからといって、一夜にして夢(目標)がかなうわけではありません。地道な行動が必要ですが、行動するための原動力としてドリームマップを用いるのです。この目標を達成すれば、あれもこれも手に入る。そのために行動しよう。そして、行動をすればするほど夢(目標)に近づいていく。嬉しいことや楽しいことに向かう「快楽追求」タイプなので、力強く継続させることが可能になるのです。
次回、実際の作り方をご紹介しますので、ぜひご自身でも作成してみてください。
秋田稲美あきたいねみ
一般社団法人ドリームマップ普及協会 理事
夢をかなえる目標達成ツール、「ドリームマップ」。チャリティラン&ウォークの仕組み「Run for Peace~世界を結ぶ私の一歩~」を考案。近年はソーシャルビジネスの重要性に着目し、社会的課題への解決…
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