人には「どうしていつも元気でいられるの?」と言われる私ですが、どんなにポジティブな人間でも最悪な状態しか想像できないときってあると思うんです。この選択でよかったのかな…とか、こんな事態になってしまったら…とか。悲観的になることで現実に起こる不安を解消しようとする、そんな経験ってありませんか?
その一方で、私にはかなえたい夢がいくつもあります。夢を考えているとワクワクして、ライフスタイルまで一転したり。そう「現実」も「夢」も私にとって大切な心のパートナーなのです。
しかし、双方のバランスが大事だということは心しておかなければなりません。現実的なことばかり考えていては、心配ばかりしてしまい、どんどん小さな人間になってしまう気がします。かといって、夢を追いすぎると目標になってしまい、夢を具体化しすぎるほど「○○しなくてはいけない」というストレスやプレッシャーになることってないでしょうか?
つい先日も、改めてそう考えさせられることがありました。私が主宰する未来設計塾に参加した女性から「セミナー当日は、過去の自分がいかに何も考えていないで今まで過ごしてきたかということに気づき落ち込みました。そして、他の強烈に頑張っている女性達を見て、また少し落ち込みました」とメールをいただいたのです。現在、子育て中という彼女からは真剣さがヒシヒシと伝わってきました。
でも私だって本音を言えば、仕事と家事が両立しきれていないことなんてしょっちゅう。「このような反省の時期があってもいいんですよね」と彼女に答えました。四六時中、頑張るなんて体力的にも精神的にもきっと無理。だからこそ、肩の力を抜いて「何年先にこんなことができたらいいな」「こんな人になれたらいいな」と、楽しいイメージをたくさん描いて、どんどん試して欲しいです。
だって多額の貯蓄があっても、若いうちから自分の生き方を磨いていかないと、50代、60代になって急にワクワクする人生への舵取りなんてできないですものね。
「リクナビCAFE」という就職サイトの編集長である前川孝雄さんは、
未来設計について、こんなことを話してくれました。
「応募者4名と飲み会をして、彼らに夢を聞きました。すると、自分の仕事の現状や会社のことを引き合いに出して、すごく具体的な夢を彼らは語ってくれたのです。そこで彼らに言いました。夢を持つのは大切だけど、それを固定化しない、夢に縛らないことが重要。自分が変わるにつれて、夢が変わっていくのはあたり前。むしろ、自分自身や自分の想いが変わることを恐れずに受け入れていくことが必要だと思う」と。
そうなんですよね、やりたいことにチャレンジして、もし失敗してもそこから何かをつかんでいけばいい。興味が趣くままに未来設計を書き換えて「自分って、今こういうことを考えているんだな」と認識するだけでも私はいいかなと思います。というのも、自分の願望と向き合って前向きな気持ちで行動するのと、逃げ出すような気持ちで行動するとでは結果は歴然だと思うから。
なりたいイメージを強く持って将来のビジョンをひとつひとつ整えていければ、気持ちがふさいだときでも肩の力が抜けるし、自然にかなってしまう夢だってある。そう最近になって気づくことができました。
3年前、私は子供の将来を考える「FUTURECHOICE(フューチャーチョイス)」という団体を作ろうと計画しながら波に乗れず、結局その時にピンときた「FUTURECHOICE」という名前だけを温めて、ドメインだけ取得していました。いつかこの言葉を使って仕事が出来ると信じていたからです。
つい最近、その機会が突然やってきたのです。作家でありJ-WAVEのナビゲーターでもあるロバートハリスさんとの出会いは、とても運命を感じるものになりました。きっかけは仕事の依頼のためにご本人からいただいた連絡先でした。フリーで活動するハリスさんの窓口はナント個人の携帯番号!? そのとき「こんな著名な方が直接番号を教えてくださっていいんですか……」とふとした疑問が。ん? 著名な作家の方々をプロテクトしマネージメントする会社が必要かもしれない。私がやってみたいことだったかも、と直感したのです。
「考えたら、即行動!」
早速ハリスさんにこの意見をぶつけてみると「同意見!!」と賛成してくれ、7月に「FUTURE CHOICE」という、将来がある作家の方々をマネージメントする新会社をたった3週間の準備期間で設立することになりました。まさに、考えることは現実化していきます。だから言葉や発想、人物像でも、自分の未来イメージにトッピングしたいなと思ったら、自分勝手に想像しておいて損はないのですよね。ポジティブな直感は思わぬときに開花するもの。歳をとっても枯れない人生を、私は今日も育てています。
次回は、自分の願望がよくわかる「やりたいことを見つける方法」をお話ししたいと思います。
末木佐知すえきさち
こどもみらい塾 代表
学習院女子短大卒業後、三菱商事に入社。在職中に人脈を広げ、退社後に一流企業OL500人以上をとりまとめ「丸の内OL研究所」を設立。女性のネットワークを構築する。自らも結婚・離婚・起業・高齢出産、未婚マ…
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